翌日、医療機関を受診し、クリンダマイシン点滴、クラリスロマイシン経口投与。解熱剤、鎮


○接種回数について(平成21年12月16日 厚生労働省新型インフルエンザ対策推進本部事務局)

・1回接種:医療従事者・妊婦・基礎疾患を有する者'著しく免疫反応が抑制されている者は2回接種としても差し支えない)・1歳未満児の保護者・中学生・高校生・65歳以上の高齢者
・2回接種:幼児(1歳~就学前)・小学校(1~6年生)


☆インフルエンザにクラリスロマイシンが有効・大正富山医薬品株式会社のデータ ..

○妊婦について(平成21年10月13日 厚生労働省発健1013第4号)

・これまで季節性インフルエンザワクチンの接種により先天異常の発生頻度増加等は知られていない。
・バイアル製剤には、保存剤(チメロサール、又は2-フェノキシエタノール)が使用されている。チメロサールはエチル水銀に由来する防腐剤であるが、過去に指摘された発達障害との関連性について、最近の疫学研究では関連性は示されていない。
・プレフィルドシリンジ製剤には、保存剤の添加は行われていないことから、保存剤の添加されていないワクチン接種を希望する妊婦にはプレフィルドシリンジ製剤が使用できる。

文科省は、インフルエンザの出席停止期間を学校保健安全法の施行規制で、「発症後5日」の出席停止を条件に加え、幼稚園児については、解熱後の停止期間も2日から3日に改めました。そこで、その妥当性検証するため、家庭内と学校内感染の疫学調査とウイルスの消失時間における調査を行いました。
ⅰ)家族内で乳幼児と学童が同世代に感染する割合は、21%と13%で、同世代への感染率は乳幼児の方が高くii)流行状況では、保育園で1)誰とも感染の影響を持たない単独罹患者21%、2)クラスにウイルスを持ち込んだ第1罹患者16%、3)先行の罹患者の感染初期に感染を受けた者62%、4)先行する罹患者の復帰後に感染を受けた者1%であり、小学校では1)30%、2)16%、3)48%、4)5%でした。iii)経時的なウイルス力価の検討から、薬剤投与開始からウイルス消失までの時間(中央値)は、乳幼児で4.1日、学童で2.9日及び薬剤投与開始から解熱までの時間はそれぞれ、1.7日、0.8日と差を認めましたが、解熱からウイルス消失までの時間には差を認めませんでした。
このことから、感染期間の判定は、解熱を基準にするのが妥当で、家族内で乳幼児に高い感染率がみられたものの、保育園で出席停止から復帰した児童からの感染は小学校より少なかったことより、出席停止期間を保育園児で長くする必要はないものと思われました。
さらに、薬剤別の薬剤投与開始からウイルス消失までの時間は、ラピアクタで2.2日、イナビルで3.2日、リレンザ で3.5日、タミフルで4.0日と有意差なく、薬剤投与開始から解熱までの時間はそれぞれ、0.8日、1.7日、1.1日、1.2日とラピアクタとイナビル間以外、有意差は認められなかったものの薬剤間に治療効果の違いがあることが示唆されました。発症からから解熱までの時間は治療開始の時間と薬剤に依存するため、早期の治療と薬剤の選択が出席停止期間を左右すると思われました。

クラリス錠 200mg クラリスロマイシン 1 日 400mg

○通常の診察の後に、インフルエンザワクチン接種を行ってもよい(平成21年10月14日 厚生労働省新型インフルエンザ対策推進本部)

・予防接種は、疾病又は負傷に対する治療ではなく、保険診療とは別に提供されるものである。したがって、基礎疾患を持つ者の保険診療とインフルエンザワクチン接種を同時に実施した場合でも、いわゆる混合診療にはあたらない。

○他の予防接種と併施について(平成21年10月13日 厚生労働省発健1013第4号)

・生ワクチンの接種を受けた者については、接種した日から27日以上、不活化ワクチン又はトキソイドの接種を受けた者については、原則として、接種した日から6日以上の間隔を置いてから新型インフルエンザワクチンの予防接種を行う。
インフルエンザの予防接種に併せて、他の予防接種を同時に実施する場合は、医師が特に必要と認めた場合に限り行うことができる。

副鼻腔炎のためクラリスロマイシンを服用しております。本日インフルエンザ予防接種を受けたのですが、服用をやめた方がいいのでしょうか。

マイコプラズマ肺炎の治療では、特に抗生物質の内服治療が重要です。マイコプラズマは細胞壁を持たない細菌であるため、細胞壁を攻撃する抗生物質(ペニシリンやセフェム系)は効果がなく、細胞内部の機能を阻害するタイプの抗生物質が選ばれます。ここでは、商品名を含めて使用される代表的な内服薬について詳しく解説します。

タミフル服用後に異常言動・行動が出現し、事故死する例が問題化され、2007年3月から10代におけるタミフルの原則使用禁止が現在も継続しています。異常言動発現例の38.4~43.1%は無治療で発現しており、異常言動は薬剤だけが原因となっているとは思えず、インフルエンザそのものに起因する可能性が考えられるという報告もあります。抗インフルエンザウィルス薬服用後はもちろん、服用していない場合でも、異常言動・行動による事故発生を防ぐためには、インフルエンザ罹患中の患児に対する注意深い観察が必要です。

クラリスロマイシン、ルパフィン、プランルカスト、カルボシステインを飲んでおり、アラミストを点鼻して…

○予防接種後副反応等に関する説明をしなければならない(平成21年10月13日 厚生労働省発健1013第4号)

・予診の際は、インフルエンザワクチンの効果や限界、リスク、製品特性(製造法、アジュバントの有無、チロメサール等防腐剤の含有の有無等)、インフルエンザの予防接種後の通常起こり得る反応及びまれに生じる重い副反応並びに健康被害救済制度について、優先接種対象者又はその保護者がその内容を理解し得るよう、「インフルエンザワクチンの接種に当たって」を用いて適切な説明を行う。

COPDや気管支喘息は呼吸器ウイルス感染により増悪を来たすが、COPDの研究(Rohde G, et al. Thorax 2003)によると増悪の際の56%でウイルスを検出し、その種類はライノウイルス(36%)、A型インフルエンザウイルス (25%)、RSウイルス (22%)であった。クラリスロマイシン投与はこれらの難治性喘息およびCOPD増悪に対し予防効果がみられ、最近の報告(Albert RK, Connett J, Bailey WC, et al. Azithromycin for prevention of exacerbations of COPD. New Engl J Med 365: 689-698, 2011. )では、アジスロマイシンで増悪抑制、増悪頻度減少、最初の増悪までの期間延長、QOL改善およびウイルスに対する抑制効果がみられた。またインフルエンザ治療においてクラリスロマイシンを上乗せすると咳や鼻水に対し効果がみられる。
クラリスロマイシンの増悪予防効果の機序として気道クリーニング作用が挙げられるが、ニュージーランドからの報告(Simpson JL, et al. Am J Respir Crit Care Med, 177: 148-155, 2008)によると難治性喘息におけるQOL改善、喀痰中のIL-8、メタロプロテイナーゼ、好中球数 好中球エラスターゼの減少作用がみられ、難治性喘息におけるマクロライドの追加投与が重要であります(クラリスロマイシン 500mg x 2 daily)。


インフルエンザワクチンの影響が強く疑われる症例はなかった。検討結果 ..

さて実際インフルエンザに罹患してしまった場合、抗インフルエンザ薬を処方して貰うと思います。
薬を飲めば数日の間に解熱し快復に向かいますが、実は抗インフルエンザ薬を使用すると獲得免疫が非常に出来にくくなると言われています。
ところがクラリスロマイシンという抗生物質を一緒に内服すると抗体産生に強い味方となる事が分かってきました。
抗生物質としての効能以外の効果です。
インフルエンザは形が変わりやすいとは言え抗体が出来るメリットの方が大きいので最近はインフルエンザ薬と一緒に処方されることが増えてきています。
また既存の高脂血症治療薬の一部に脳症や脳炎の予防効果が見つかったり、栄養ドリンクに配合されているDADA(ジクロロ酢酸ジイソプロピルアミン)がウイルス量を減少させる可能性があることが実験で分かってきています。
実際にはその効果がまだ人で確かめられたわけではなく実験段階ですが、今後インフルエンザの治療において重要な役割を果たす可能性があります。

抗インフルエンザ薬による獲得免疫抑制をマクロライド薬併用で阻止

ご存じの通りワクチンはインフルエンザにかからないことを保証する物ではなく重症化を防ぐ物として接種しています。
現在日本では鶏卵を使用してワクチンを製造していますが、ここに一つワクチンの効果が落ちる理由が隠されています。
この対策として鶏卵を使わない新しい方法でワクチンを製造する方法が数年の間に始まる事になっています。

23価肺炎球菌ワクチン+インフルエンザワクチン群(n=7,292)と非接種群(n=25.393 ..

○備蓄薬の放出について(平成21年9月4日)

通常流通している抗インフルエンザウイルス薬の市場在庫の枯渇が予測され、新型インフルエンザを治療する医療機関及び抗インフルエンザウイルス薬を調剤する薬局において治療等に影響がある場合に「県備蓄薬」を放出する。

☆インフルエンザにクラリスロマイシンが有効
・大正富山医薬品株式会社のデータによると
①クラリスロマイシンの添加により、培養細胞におけるインフルエンザウイルスの増殖を抑制した。
②クラリスロマイシン投与により活発な線毛運動が維持され、ウイルスの増殖も抑制されていることがわかった。
③クラリスロマイシンはIL-12の産生促進を介して、粘膜免疫に重要なIgAなどの抗体産生を増強していることが明らかになった。
ということです。
東北大学の渡辺彰助教授によると「ニューキノロン投与の場合と比較し、マクロライド投与のほうが発熱回数、発熱日数共に有意に抑えられました。また、インフルエンザ様疾患患児にセフェム系抗生物質を投与した場合と比べ、マクロライド系抗生物質を投与した場合の方が発熱期間が有意に短縮し、肺炎合併率も減少していることがわかります。」ということです。渡辺彰:日胸62(9):819-827二宮恵子:JJ Antibio 56(A):84-86,2003 (2004.12.08記)

クラリス DS とムコダイン DS を服用する患児への薬学的管理のポイントは? 疾患名:急性気管支炎

○副作用の被害救済について

・任意接種の被害救済は、死亡した場合の遺族一時金の上限が約700万円にすぎない。(平成21年9月6日 共同通信社)
・厚生労働省は12月4日、新型インフルエンザワクチンで重い健康被害が発生した場合、医療費や遺族年金などを給付する救済制度をスタートさせた。ワクチンの副作用だけでなく、医師の技術的なミスで起きた健康被害も救済される。生計維持者が死亡した場合、遺族に年間約237万円の遺族年金(10年間)と約19万円の葬祭料、生計維持者以外の死亡では遺族に一時金約713万円と葬祭料を給付する。(平成21年12月8日 読売新聞)

インフルエンザワクチン接種後の副反応報告数及び同ワクチンの医療 ..

副作用等報告の概要 専門委員による評価 1 10歳未満女性副作用名:ジスキネジー,精神発達遅滞インフルエンザワクチン2回目接種の15日前に1回目接種していた。2回目のワクチン接種7日後,靴下がうまくはけなかった。ワクチン接種9日後,右上下肢痙攣が認められた。ワクチン接種13日後より右上下肢のchorea-athetosis出現,意識障害あり,ワクチン接種27日後に四肢のchorea-athetosis出現。発語なく,脳は高拡幅徐波あり,脳炎・脳症と診断された。運動障害知的退行が残った。血液検査,髄液検査では脳炎・脳症の原因となるようなウイルスは検出されなかった。 2回目のワクチン接種7日後に不随意運動等の中枢神経症状出現。その後の症状からワクチンによる脳症が疑われる。情報不足であるが,時間的な経過からワクチンとの因果関係は否定できない。 2 60代女性副作用名:脊髄炎インフルエンザワクチン接種3日後,悪寒,嘔吐,食思不振が現れる。ワクチン接種9日後,脊髄炎が発現した。ワクチン接種33日後に入院し脊髄炎と診断された。ワクチン接種42日後からプレドニゾロン投与が開始された。違和感の遷延が残った。主治医は腹部の痛み,硬直感,圧迫感の他に,髄液で細胞数,タンパク量がわずかに上昇したとコメントしている。 詳しい臨床所見と臨床検査値の情報が得られなかったため詳細不明であり,評価は困難である。表4 平成16年度インフルエンザワクチンにおける副反応報告(因果関係の有無にかかわらない報告) 総数 治癒 死亡 重篤 入院 後遺症 その他 記入無 41 4 8 2 13 14 1 即時性全身反応 6 1 4 1 1A アナフィラキシー 1 1 1B 全身蕁麻疹 5 1 3 1 2 脳炎,脳症 3 1 2 3 けいれん 1 1 4 運動障害 1 1 5 その他の神経障害 5 1 2 2 6 局所の異常腫脹(肘を越える) 2 2 7 全身の発疹 4 2 2 8 39℃以上の発熱 6 1 3 1 1 9 その他の異常反応 2 1 1 10 基準外報告 11 1 1 1 3 5 10A 局所反応(発赤腫脹等) 10B 全身反応(発熱等) 8 1 1 2 4 10C その他 3 1 1 1(3)インフルエンザワクチンの安全対策 昨年のインフルエンザワクチン副反応検討会で,今後も情報収集に努めるとされた急性腎不全・ネフローゼ症候群,血小板減少について,平成16年度の報告数は急性腎不全・ネフローゼ症候群2例(過去11年の集積8例),血小板減少1例(過去11年の集積11例)であった。本年も重大な副反応の項への記載の可否を検討したが,「重大な副反応の項に副反応として記載する根拠とするには不十分」とされ,今後とも情報収集に努めることとされた。 目次へ2.重要な副作用等に関する情報 前号(医薬品・医療機器等安全性情報 No.216)以降に改訂を指導した医薬品の使用上の注意のうち重要な副作用等について,改訂内容,参考文献等とともに改訂の根拠となった症例の概要に関する情報を紹介いたします。 【1】 ガジュツ末・真昆布末含有製剤 販売名(会社名) 恵命我神散,恵命我神散S,恵命我神散S〈細粒〉(老舗恵命堂) 薬効分類等 胃腸薬(健胃薬)(一般用医薬品) 効能効果 食欲不振(食欲減退),胃部・腹部膨満感,消化不良,胃弱,食べ過ぎ(過食),飲み過ぎ(過飲),胸やけ,もたれ(胃もたれ),胸つかえ,はきけ(むかつき,胃のむかつき,二日酔・悪酔のむかつき,嘔気,悪心),嘔吐 《使用上の注意(下線部追加改訂部分)》 [してはいけないこと] 次の人は服用しないこと 本剤による過敏症状(発疹・発赤,かゆみ,浮腫等)を起こしたことがある人。 [相談すること] 次の人は服用前に医師又は薬剤師に相談すること 本人又は家族がアレルギー体質の人。 薬によりアレルギー症状を起こしたことがある人。 次の診断を受けた人。 肝臓病次の場合は,直ちに服用を中止し,この文書を持って医師又は薬剤師に相談すること 服用後,次の症状があらわれた場合 皮ふ:発疹・発赤,かゆみ,はれ 消化器:腹痛,悪心・嘔吐,下痢 まれに下記の重篤な症状が起こることがあります。その場合は直ちに医師の診療を受けること。 アナフィラキシー様症状:服用後すぐに息苦しさ,浮腫,じんましん,発疹等があらわれる。 肝機能障害:全身のだるさ,黄疸(皮ふや白目が黄色くなる)等があらわれる。 〈参 考〉 企業報告2005年4月以降[1992年6月以降]の関連副作用報告数(「因果関係が否定できるもの」以外のもので,「因果関係が不明なもの」も含む。)・アナフィラキシー様症状:3例(うち死亡0例)[13例(うち死亡0例)]・肝機能障害:3例(うち死亡0例)[7例(うち死亡0例)]関係企業が推計したおおよその年間使用者数:約46万2千人(平成16年度)症例の概要 NO.

インフルエンザワクチン接種後の副反応疑い報告数及び同ワクチンの医療機関納入 ..

インフルエンザウィルス感染症は細菌感染の合併がなければ、抗生剤の投与は特に必要がありません。しかし、高齢者では肺炎の合併の恐れがある場合には、早い段階で抗生剤の使用を考慮しなくてはいけません。また、抗インフルエンザウィルス薬により熱が下がっても、咳・痰・鼻水などがしばしば長く続くことがあります。この症状に対しては、クラリスロマイシン(クラリス)という抗生剤が有効であるという報告があります。クラリスロマイシンなどのマクロライド系抗生物質には、インフルエンザに伴う上気道炎症状を改善しウィルス感染を抑制する効果と、気道炎症抑制効果があり、抗インフルエンザウィルス薬と併用する場合もあります。

2】インフルエンザインフルエンザの患者報告数は、第48週(11/25-12 ..

副作用等報告の概要 専門委員による評価 1 70代女性副作用名:発熱,突然死インフルエンザワクチン接種時,37.1℃,咽頭異常なし。ワクチン接種4日後に38℃発熱,胸部聴診異常なし,咽頭異常なし。イソプロピルアンチピリン・アリルイソプロピルアセチル尿素・アセトアミノフェン・カフェイン配合剤2g/日を処方。ワクチン接種8日後に自宅で死亡しているところを発見された。喫煙あり:10本/日。原因不明の突然死で,主治医は心電図上虚血性変化(ST低下)が見られていたことから,心筋梗塞による突然死が考えられるとコメントしている。 心電図所見から,主治医は心筋梗塞を死因として考えているが,情報不足のため突然死とワクチン接種との因果関係は評価できない。発熱に関してはワクチン接種4日後と時間が経過しているが,ワクチン接種との因果関係を否定することはできない。 2 70代男性副作用名:心肺停止インフルエンザワクチン接種35分後,胸部違和感,血性唾液を嘔吐し,ワクチン接種45分後にひきつけ,硬直,心肺停止。人工呼吸開始,除細動,エピネフリン注射液を使用し,心拍が再開した。多臓器不全を来しており,ワクチン接種15日後に死亡した。主治医は急性心筋梗塞,あるいは脳幹部血管障害の可能性があるとコメントしている。 ワクチン接種により心筋梗塞や脳血管障害を起こすとは考えにくく,基本的な診断(心電図,CT等)についての情報が得られていないため,因果関係を評価するのは困難である。しかし,ワクチン接種後に急性心筋梗塞あるいは脳幹部血管障害を起こした可能性があり,時間的経過からワクチン接種と死亡との因果関係を否定することはできない。 3 60代男性副作用名:細菌性髄膜炎,肺炎微熱があったがインフルエンザワクチン接種。当日夜39℃の発熱,ロキソプロフェンナトリウムの処方を受けた。翌日末梢血白血球増多,CRP6.9mg/dLで(細菌感染が疑われ),セフジニル及びジクロフェナクナトリウム坐薬が処方された。ワクチン接種3日後には解熱して楽になったが,サリチルアミド・アセトアミノフェン・無水カフェイン・メチレンジサリチル酸プロメタジン配合剤,ロキソプロフェンナトリウム,セフジニル,ジクロフェナクナトリウム坐薬を処方。ワクチン接種5日後,突然錯乱状態になり,意識障害を伴い,髄液検査により,肺炎球菌による細菌性髄膜炎および肺炎と診断された。意識状態の改善を見ないままワクチン接種10日後に死亡した。主治医は,糖尿病のため易感染状態にあったこと,接種時に感染がありインフルエンザワクチンが間接的に感染症を増悪させた可能性は否定できないとしている。 死因は細菌感染症によるものであり,ワクチン接種が細菌感染症を増悪させたとは考えにくく,ワクチンとの因果関係は否定的と考える。 4 70代女性副作用名:肝不全インフルエンザワクチン接種後,発熱,嘔吐,嘔気,摂食困難となる。同月急性肝不全となり,ワクチン接種71日後に入院。エコーで肝脾腫,胆石,胆嚢炎あり,胸水,腹水の急激な増加あり。治療するも効果なく,4ヵ月後死亡した。主治医はインフルエンザワクチンによる肝不全として否定できないとコメントしている。 インフルエンザワクチン接種により肝不全が起こるとは考え難い。診断根拠,剖検結果の情報がなく,現時点では評価できない。表3 平成16年度インフルエンザワクチン予防接種における後遺症の症例(因果関係が不明なものも含む) No.

しかし、抗生剤は細菌には効きますがウイルスにはまったく効果はありませんので、接種した後に抗生剤を飲んでも効果に問題はおきません。

わが国におけるインフルエンザワクチン製造株は,厚生労働省(厚労省)健康局の依頼に応じて,2月中旬~4月上旬にかけて国立感染症研究所(感染研)で開催される『インフルエンザワクチン株選定のための検討会議』で検討され,最終的に選定される。
近年のインフルエンザの流行においては,A(H1N1)pdm09およびA(H3N2)ウイルスに加えてB型ウイルスは山形系統とビクトリア系統の混合流行が続いており,欧米諸国ではA型2株およびB型2株を含む4価インフルエンザワクチンの供給へと移行してきている。このことから,わが国においても平成27年度より4価のインフルエンザワクチンを導入することになった。
2017/18 シーズンの株は上記のとおりであるが、2016/17 シーズンは下記のとおりであり、A 型の 1 種類が変更となっている。
A型株
A/カリフォルニア/7/2009(X-179A)(H1N1)pdm09
A/香港/4801/2014(X-263)(H3N2)
B型株
B/プーケット/3073/2013(B/山形系統)
B/テキサス/2/2013(B/ビクトリア系統)