[PDF] 産婦人科領域におけるクラミジア感染症の治療成績について


主に性行為で感染し、プールや大衆浴場、トイレなどが感染経路になるケースはありません。感染者との粘膜接触や、分泌物を介して感染します。
クラミジア感染者と性交渉を行った場合、特に女性の方が感染率は高く、50%以上の確率で感染するとされています。
性器だけではなく、男性の場合は尿道、また男女問わず咽頭にも感染します。また、クラミジアの感染者は、HIV(エイズウイルス)への感染リスクが3~5倍に増加するため、早急な治療が重要です。
なお、潜伏期間は1~3週間程度で、潜伏期間中でも性行為によって感染を引き起こします。しかし、この段階で抗体検査を行っても陽性反応は現れないため、要注意です。


96.5%(375/388),EM 99%(207/209),CAM 96.1%(124/

そのため、子宮卵管造影検査を受ける方には、直近のクラミジア感染の可能性も考えて、予防的に抗生剤を内服して頂いております。

クラミジアの第一選択薬であるアジスロマイシンは、1回4錠を内服することで1週間程度効果が持続します。

多くは1ヶ月弱で完治を確認できます。具体的には、抗菌薬で治療し約3週間後に菌の有無を再検査します。 解説

クラミジアと診断された場合には無症状でも即座に治療を行う必要があります。通常は1回で終了しますが、症状などにより数回点滴投与を行う場合もあります。淋菌にも感染している混合感染の可能性もあるため、抗生剤の点滴を併用することがあります。クラミジア感染症の治療はパートナーも同時に行うことが重要です。パートナーと同時に治療を行わないとお互いに移しあうという危険性があります。
予防のためには、性行為時にコンドームを正しく使用することと(オーラルセックスでも必要です)、不特定多数の人との性行為をさけることが大切です。 治療後には治ったかどうかの検査を受けることが大切です。適切な治療を受けたとしても耐性菌の影響などで完治していない可能性もあります。治療効果の判定は、抗生剤の投与終了後、2週間~4週間してから検査を行います。治療終了後の早い時期に検査を受けると、菌の死骸の影響で、すでに治っているのに結果が陽性とでてしまうことがあるためです。 治療後に症状が消失しない場合には、抗生剤の耐性により治癒しなかった、再感染、その他の性感染症の合併している、などの可能性が考えられますので再検査が必要です。

女性の場合、クラミジアに感染しても約8割は無症状であるため、知らない内に腟内から子宮→卵管→骨盤内へと炎症が広がり、卵管炎や卵巣炎、骨盤腹膜炎を起こし、PID(骨盤内炎症性疾患)を発症する可能性があります。
また、肝臓周辺まで炎症が広がると、肝周囲炎をきたし、激しい腹痛を伴うことがあります。
特に卵管炎をおこすと、をおこしたり、の原因にもなります。

星光クリニックでは、ジスロマックというお薬を使って治療していますが ..

治療にはジスロマックやクラビットなどの抗生物質をお飲みいただくことで完治します。

ジスロマックは4錠を一気に飲むことにより、1週間効果が持続するといわれています。
1回の内服で治療が終わるのでよく使われますが、内服後数日は便がゆるくなりやすい傾向です。
ジスロマックは肝臓で代謝される抗生物質であるため、効果が持続している1週間は肝臓に負担がかからないように飲酒はお控えください。
また、アルコールの摂取によりジスロマックの体内への吸収が低下し、薬の効果が低下しクラミジアを治療することができなくことがあるので注意が必要です。

クラビットは1日1錠を7日間内服していただきます。
クラビットはジスロマックほどは下痢になりづらいというメリットはありますが、1週間毎日飲み薬を飲まなければならない点はデメリットといえるでしょう。

治ったかどうかの治療効果判定を抗生物質内服後から4週間後に受けるようにしてください。
抗生物質が効いたようにみせかけて、実際は治っておらず、体内に潜伏していることもあります。
それだと性行為によりまた相手に感染させてしまいます。それを防ぐためにも、4週間後の再検査が重要となります。
治療してから1,2週間後に再検査を受けてしまうと、「菌の死がい」に反応して検査が陽性になってしまうことがあります(偽陽性)。
PCR検査は鋭敏な検査ですので、このようなことが起こります。
本当は治っているにもかかわらず、再度「陽性」、つまり「治っていない」と判断され、別の抗生物質を投与されてしまうことになります。
この死がいもいなくなる時期の4週間あけてからの検査をお勧めいたします。

性器クラミジアの症状について | 性感染症(STD)・性病検査の予防会

クラミジアに感染しているとHIVにへの感染率が3~5倍に増加するといわれていますのでHIV検査も同時におすすめしています。 感染リスクが高いライフスタイルの方は定期的に検査で確認することをおすすめします。 クラミジア感染症は自分が知らないうちに卵管通過障害をきたし不妊症の原因となる感染症です。
しかし感染初期の段階でしっかり治療を受ければ、完治できます。 もし感染機会があった場合や気になる症状がある場合には、早期に受診することが重要です。受診せず放置すればその後何年にもわたって後悔することになるかもしれません。

治療後の再検査でクラミジアが消滅していれば再発は起こりませんが、他の方から感染されてしまうリスクは残ります。再感染を防ぐ上で最も効果的な方法は、性行為時にコンドームを正しく使用することです。コンドームは感染を完全に防ぐわけではありませんが、リスクを減らすことに繋がります。 不特定多数のパートナーと性行為するのは極めてリスクが高い行為です。自分が感染していることが判明したら、パートナーも検査を受けるように気を付けましょう。症状がない場合でも感染している可能性があるため、二人同時に治療を受けることが大切です。


治療にはテトラサイクリン系薬、マクロライド系薬、およびニューキノロン系薬などの抗生剤を使用します。 5 予防のポイント

切迫した症状がなければ、多くの場合は、病院に行くのが億劫で放置してしまうかもしれません。「症状が無いのに治療する必要があるのかな」と思うこともあるかもしれません。
クラミジアの厄介なところは、
症状が無くても、感染する可能性のある行為があれば、検査を受けることが大切です。

性器クラミジア感染症 · どんな病気? · どんな症状が出るの? · 検査を受けたい · 治療方法が知りたい.

妊婦健診でクラミジア感染が判明した場合は、出産前に治療を行って赤ちゃんへの感染拡大を防ぐ必要があります。その場合は、妊娠中の方にも安全なマクロライド系抗生物質、ジスロマックなどを処方します。

繰り返すクラミジア感染症は 約1週間の治療期間を守ることが大切

クラミジアに感染してきちんと治療を行えば再発することはありませんが、再感染するリスクはあります。
クラミジア感染を予防するには、性行為の際に避妊具を用いることです。
避妊具で100%予防できるわけではありませんが、感染リスクを下げることができます。
また、不特定多数の人と性行為や性行為に似た行為を行うことを避けるようにすることも大切です。
自身が感染していると分かった際には、パートナーにも検査を受けるように勧めてください。
自身が治療して改善したとしても、パートナーが感染した状態であれば再び感染してしまいます。
ピンポン感染を防ぐには、二人で同時に治療を行うことが大事です。

抗菌薬で治す; 医療機関を受診し、必ずセックスパートナーと一緒に治療を

クラミジアは、感染していても男女ともに無症状または症状が出ても軽度なことが多いため、感染に気がつかずに放置してしまうことが非常に多い性感染症(STD)です。ですが、感染力が高いために知らず知らずのうちに自分が感染源となってしまい、感染を拡大させてしまう可能性があります。
老若男女感染の多いSTDですが、近年では初交年齢の低年齢化により、特に若い女性の感染者が多くなっています。また一般妊婦のクラミジア感染率は3~5%と高く、妊婦検診のときに初めて感染が発覚するケースも多いことからも、無症状で感染に気付かず放置している感染者は多いと言われています。

性行為により感染率は1回で30%から50%くらいです。 クラミジアの潜伏期間

骨盤内から上腹部までに炎症が起きると、肝臓周囲に炎症が生じます(Fitz-Hugh-Curtis Syndrome)。
肝周囲炎を発症すると下腹部痛と右上腹部痛が起きます。特に発症したばかりの症状は「激しい上腹部痛」で、内科や外科など、他科への受診で気付く方も多いです。
ただし、他科では原因がクラミジア感染によるものだと気付かれにくいため、診断・治療が遅れて進行してしまう方も少なくありません。

性器クラミジア感染症・淋菌感染症は、男女ともに2002年あたりをピークに、その後 ..

クラミジアは、男女共に症状が軽度なため気付かないことも多い性感染症(STD)です。
男性は、陰部(ペニス)に不快感やかゆみがでることもあるので女性よりも感染に気づく機会があります。
女性は、感染しても通常は無症状で検査をして初めて感染に気づく方がほとんどです。また感染部位が膣内部であることから、症状が出たとしてもおりものの量が少し増える・軽いかゆみがでる程度で異常と感じることが少なく、放置してしまう原因になっています。放置すると病気が進行して卵管炎・腹膜炎・子宮外妊娠・不妊症の原因にもなることもあります。

[PDF] 平成29年度性器クラミジア感染症及び淋菌感染症の抗原検査結果概要

クラミジアが子宮頚部から卵管へ侵入した場合でも、自覚症状がなかなか現れず、発見が遅れる傾向が強いです。
パートナーに感染の疑いがある場合や、おりものの増量、不正出血、下腹部痛、性交痛などの症状がみられる場合、または触診で感染部位の圧痛(押すと痛みが生じること)などがみられた場合は、分泌物検査を行います。
クラミジアに初めて感染した場合ですと、卵管への障害も修復できるため、卵管障害につながるケースは少ない傾向にあります。ただし、十分な治療を受けなかったり、パートナーの治療を放置したりした場合は、反復感染のリスクが高まります。
卵管炎が慢性的に継続すると、卵管粘膜ヒダ構造が欠如したり、卵管分泌細胞が扁平化したりします。特に卵管上皮下まで炎症が広がると、卵管が線維化を起こし、卵管内腔が狭くなったり、卵管蠕動運動の障害が起きたりします。ここまで進行すると自然回復は不可能になり、卵・胚の輸送能障害が起きて子宮外妊娠や卵管性不妊へつながります。

そのうち、クラミジア抗原陽性検体は 40 件(男性 13 件、

クラミジアは性器だけでなく、のど(咽頭/いんとう)にも感染します。のどに感染したクラミジアのことをと呼びます。のどの痛みなどの症状から、普通の風邪と勘違いしやすく、風邪の治療をしようと病院に行ってはじめてクラミジアによる咽頭炎であったことが判明するケースも少なくありません。

女性 27 件)で、陽性率は 4.6% であった。一方、淋菌抗原陽性検体は 3 件(女性 3 件)で、陽性

<クラミジア性子宮頸管炎>
女性の場合、男性と違い尿道ではなく膣や子宮頸管にクラミジアが感染します。
おりものの異常(におい・量など)や下腹部痛、不正出血、かゆみなどの症状がでることがありますが、多くは無症状です。
感染に気付かずにいると、炎症が子宮頸管から卵管にまでおよび不妊症の原因となり得ます。
膣や子宮頸部付近の粘膜を綿棒で拭った検査となりますので、婦人科にてご相談ください。

クラミジア感染治療におけるクラリスロマイシンの除菌率は90.9

反復感染で炎症が骨盤内まで広がると、骨盤腹膜炎を発症します。
主な症状は強い下腹痛や性交痛、発熱などで、重症な方ですと救急外来を受診しなければなりません。内診時で子宮を少し動かしただけでも激痛を生じた場合、骨盤腹膜炎の確定診断を速やかに下します(骨盤腹膜炎の原因がクラミジアだと分かるには、多少時間がかかります)。
ここまで炎症が広がると、卵管采周囲癒着や骨盤内の癒着の併発が起き、卵のピックアップ機能の障害も生じます。卵管采が完全に閉塞したら、卵管留膿腫、卵管留水腫などをきたすため、手術する必要があります。ここまでの症状があった場合は、自然妊娠がかなり難しくなります。

[PDF] JAID/JSC 感染症治療ガイドライン2018―男性尿道炎とその関連疾患―

1回4錠の服用で治療が完了できるお薬です。「治療後から数日は下痢を起こしやすい」というデメリットもあります。 肝臓で代謝されるため、服用後からの1週間は肝臓に負担をかけないよう注意する必要があります。そのため治療では、禁酒を1週間続けていただきます。飲酒してしまうとジスロマックの効果が減少し、クラミジアが完全に治らなくなる恐れがあります。

クラミジアは感染率がとても高く、その患者数は世界的にも感染報告の多い性感染症 ..

オーラルセックスなどの性行為を通して、咽頭にクラミジアが感染するケースもあります。近年は性行為に関する情報が気軽に入手できるようになり、オーラルセックスが一般的になったことから、咽頭の感染が増加傾向にあります。
咽頭に感染した場合、多くは自覚症状に乏しいのですが、性器にクラミジアが検出されたが無症状を訴える女性の10~20%は、咽頭からもクラミジアが検出されたと報告されています。また、咽頭の場合は、性器に感染した場合よりも治療に時間を要します。
特に慢性の扁桃炎もしくは咽頭炎で、かつセフェム系抗菌薬が効かない場合は、クラミジア感染が疑われます。

日本で1番多い性病クラミジア感染経路や治療法について解説 ..

ジスロマックやクラビットなどの抗生物質による内服治療で、クラミジアは完治することが可能です。しかし、耐性菌が増えていることも報告されているため、治療完了後には一定期間を置いてから再検査を行い、細菌が完全に消えているかを確認することが大切です。もし細菌が残っている場合は、完全に消滅するまで治療を続ける必要があります。治療途中で中断すると、症状が悪化したり完治が難しくなったりする恐れがあるため、医師の指示に従い治療を終わらせることが重要です。