【Blood Adv】新規診断ITPに対するPSL vs 高用量デキサメタゾン


免疫性血小板減少性紫斑病と新たに診断され,血小板数が 20,000/mm3 未満,あるいは血小板数が 50,000/mm3 未満で臨床上重大な出血のある,連続した患者を 1997 年 1 月~2000 年 12 月に登録した.経口デキサメタゾンを 40 mg/日の用量で 4 日間連続投与することを初期治療とした.治療への反応は,血小板数が少なくとも 30,000/mm3 上昇し,治療開始 10 日後までに血小板数が 50,000/mm3 以上になることと定義した.反応の持続は,初期治療の 6 ヵ月後の血小板数が 50,000/mm3 以上であることと定義した.


慢性ITP治療におけるデキサメタゾンパルミチン酸の安全性の確認。 主な有害事象1

成人の免疫性血小板減少性紫斑病の治療における高用量デキサメタゾンの役割については議論が続いている.われわれは,一連の連続した免疫性血小板減少性紫斑病の成人において,初期治療としての高用量デキサメタゾンの有効性を評価した.

157 例の連続した患者のうち 125 例が適格患者であった.治療前の平均(±SD)血小板数は 12,200±11,300/mm3 であった.高用量デキサメタゾンへの良好な初期反応は患者 125 例中 106 例(85%)でみられた:治療 3 日目までに血小板数が少なくとも 20,000/mm3 上昇し,治療開始 1 週間後の平均血小板数は 101,400±53,200/mm3(範囲 50,000~260,000/mm3)であった.反応した患者 106 例中 53 例(50%)で反応が持続した;残りの 53 例(50%)は 6 ヵ月以内に再発し,そのほとんど(94%)は最初の 3 ヵ月以内に再発した.治療 10 日目の血小板数が 90,000/mm3 未満であることは再発のリスクが高いことと関連していた.治療は忍容性が高かった.

併用可能なITP治療薬として、副腎皮質ステロイド(プレドニゾロン換算で10mg/日 ..

血小板は傷ついた血管を修復する重要な役割がありますが、ITPでは数が極端に少なくなっています。

免疫性血小板減少症(ITP)は、症状の持続期間や発症パターンに基づいて急性型と慢性型の2つの主要な病型に分類されます。

日本小児血液学会 ITP 委員会による 2004 年の小児 ITP 診断・治療・管理 ..

ITPの重症度は血小板数によって判断されますが、臨床症状との相関は必ずしも一致しません。

15歳の女子高校生が2ヶ月間続く微熱と全身倦怠感を主訴に来院し、精査の結果、慢性ITPと診断されたケースがありました。

ITPの主要な治療法は薬物療法で、第一選択薬はステロイド剤です。 薬剤名, 投与経路

今回は比較的軽症のITP患者を対象としたプレドニゾロンと高用量デキサメサゾンの前向きランダム化比較試験で、概ね予想出来る結果ではあるのですが、前向き試験で証明されたというのは非常に意義があります。早期の治療反応は高用量デキサメサゾンが優れ、副作用も少ないメリットがある一方で、プレドニゾロンは副作用がやや多めですが効果が持続するメリットがあり、症例によっての使い分けが重要だと再認識しました。

免疫性血小板減少症(ITP)は自己免疫疾患の一つで、患者さんの免疫系が自身の血小板を標的とし攻撃することで血小板数の減少を起こし、遺伝的素因、環境因子、免疫系の調節異常が絡み合っています。


国内第III相臨床試験(R788ー1301試験)|製品情報|タバリス錠

免疫性血小板減少症(ITP)の診断は、問診や身体診察、血液検査、さらに他の病気との鑑別のための検査を組み合わせて行われます。

Database of Drug Development for Rare Diseases

血小板数が1マイクロリットルあたり100,000個未満であることがITPの診断基準となりますが、50,000個未満になって初めて診断されることが多いです。

[PDF] Management of Immune Thrombocytopenia (ITP)

ITPは最も頻度の高い血液良性疾患の一つかと思います。初期治療は副腎皮質ステロイドというところに異論の余地はないのですが、頻度の高い疾患の割にステロイドの種類や量、適切な減量スケジュールについての質の高いエビデンスは意外に少なく、経験的にプレドニゾロンか高用量デキサメサゾンが選択されます。

Platelet Disorder Support Association

また、凝固系検査(血液が固まるまでの時間を測る)が正常範囲内であることも、ITPの診断を支持するのに重要です。

Dexamethasone (Decadron) for ITP

骨髄検査は、ITPの確定診断や他の血液の病気を除外するために行われることがあります。

Immune Thrombocytopenia (ITP) Treatment & Management

ITPでは巨核球の数は正常か増えていることが多く、他の種類の血液細胞には異常が見られません。

Deksametazon Nedir, Ne İçin Kullanılır

しかし、高齢の方や治療に反応しにくい場合には、骨髄異形成症候群(MDS、血液細胞の異常を特徴とする病気)との鑑別が必要です。

Deksametazon (Dexamethasone) ne için kullanılır

ITPを診断する際には、他の血小板減少を起こす病気との鑑別が大事です。

小児の慢性ITPにおけるステロイドパルス投与について[オマーン編]

PDNとHD-DXMパルスは忍容性に優れていた。HD-DXMは初回治療反応が良好だったが、PDNほど治療効果が持続しなかった。

医療用医薬品 : デカドロン (デカドロン注射液1.65mg 他)

免疫性血小板減少症(ITP)の治療法には、経過観察、薬物療法、脾臓摘出術があります。

小児期発症の ITP が改善することなく成人へ移行するのは少数であ

血小板数が安定しており出血傾向が顕著でない軽症のITPでは、積極的な治療介入を行わず経過観察を選択します。

ITPの主たる原因は、血小板に対する自己抗体の産生です。

ステロイド治療に抵抗性を示す場合や再発例では、免疫抑制剤や新規薬剤を考慮します。

ITPを診断するために必要な血液検査項目

薬物療法に抵抗性を示す慢性ITP患者さんでは、脾臓摘出術を検討します。

ITPの診断と治療

近年、ITPの病態生理の解明が進み、新たな治療アプローチが開発されています。

の10例 にパルス大量デキサメタゾン療法 を試

成人新規診断未治療の原発性免疫性血小板減少症(pITP)患者において、どのタイプの副腎皮質ステロイド(標準的用量のプレドニゾロン[PDN]もしくは高用量デキサメサゾン[HD-DXM])が最善の初期治療かについては議論がある。今回の報告は、新規診断で未治療のpITP(18歳以上80歳以下、血小板数 2万以下もしくは2万/μLを超えるが5万/μL未満でbleeding score 8以上)においてPDNとHD-DXMの比較を行ったアドホック試験である。

特発性血小板減少性紫斑病 (ITP)の病態と治療

免疫性血小板減少症(ITP)の治療薬である副腎皮質ステロイド、免疫グロブリン、免疫抑制剤、TPO受容体作動薬(血小板を増やす薬)は、それぞれ特有の副作用があります。

考えられるITPに対してデキサメタゾンおよびロミプロ

エルトロンボパグやロミプロスチムなどのTPO受容体作動薬は、比較的新しい治療選択肢で、以下のような副作用に注意が必要です。

パルス療法,デキサメタゾン大量療法,ダナゾール(ボ

脾臓摘出術は、薬による治療が効かないITPの患者さんに考えられる治療法ですが、以下のようなリスクがあります。

[PDF] 6.ITP の診断と治療

45歳の女性のITP患者さんが脾臓摘出術の5年後に重い肺炎を起こし、OPSIと診断された例がありました。