デキサメタゾン抑制試験では、合成糖質コルチコイドであるデキサメタゾン(DEX ..
成人新規診断未治療の原発性免疫性血小板減少症(pITP)患者において、どのタイプの副腎皮質ステロイド(標準的用量のプレドニゾロン[PDN]もしくは高用量デキサメサゾン[HD-DXM])が最善の初期治療かについては議論がある。今回の報告は、新規診断で未治療のpITP(18歳以上80歳以下、血小板数 2万以下もしくは2万/μLを超えるが5万/μL未満でbleeding score 8以上)においてPDNとHD-DXMの比較を行ったアドホック試験である。
低用量及び高用量のデキサメタゾン抑制試験において、被験者は 2 日連
患者はPDN 1mg/kg/日をday 0からday 28に投与される群(A群)もしくはHD-DXM 40mg/日を4日間、14日ごとに連続して3コース投与される群(B群)にランダム化割り付けされた。113人のうち59人(52.2%)がA群に、54人(47.8%)がB群に割り付けられた。評価可能な患者において、全初回奏効(完全寛解[CR]、部分寛解[PR]、最小奏効[MR])は、A群でday 42で56人中44人(78.57%)、B群でday 46で49人中46人(93.88%)だった(P=0.0284)。最終的な全奏効(初回治療からday 180)はA群で43人中26人(60.47%)、B群で39人中23人だった(P=0.8907)。持続する奏効(初回治療から12カ月時点)はA群で31人中25人(80.65%)、B群で36人中20人(55.56%)だった(P=0.0292)。7例で再発が見られた。フォローアップ期間中央値は44.4カ月だった。48カ月での全生存率は100%、day 180から48カ月までの全無増悪生存率は81.11%だった。
今回はBlood Advancesからで、個人的には興味深いITPに対する治療戦略の比較試験をご紹介いたします。
• 高用量コルチコステロイドパルス療法は過剰炎症反応リスクのあるCOVID ..
ITPは最も頻度の高い血液良性疾患の一つかと思います。初期治療は副腎皮質ステロイドというところに異論の余地はないのですが、頻度の高い疾患の割にステロイドの種類や量、適切な減量スケジュールについての質の高いエビデンスは意外に少なく、経験的にプレドニゾロンか高用量デキサメサゾンが選択されます。
QAけがつくことが多いです.クッシング病で病的肥満症に至ることは比較的まれです.伸展性赤色皮膚線条は1 cm以上の幅があり,また,皮膚の菲薄化は,コルチゾール過剰によって皮膚の透過性が亢進することによる現象です.また,クッシング徴候は,患者さんやその周辺から認識されにくいことも多く,非特異的症候として,高血圧,月経異常,にきび(ざ瘡),多毛,浮腫,糖尿病を含む耐糖能異常,骨粗鬆症,色素沈着,精神障害が医療機関を受診するきっかけになることもあります.サブクリニカルクッシング病(subclinical Cushing disease:SCD)も同じくACTHの自律性分泌による疾病ですが,クッシング徴候を欠き,偶発的下垂体腫瘍の精査の過程で診断されることが多いです.原因を探る.❸ 血中コルチゾールが抑制されず,血中ACTH<10 ng/mLなら,副腎腫瘍によるクッシング症候群を,10 ng/mL以上の場合は,下垂体腫瘍によるクッシング病の可能性を考える.❹ クッシング病が疑われる場合は,3テスラの下垂体造影MRIを施行する.❺ クッシング病が疑われる場合は,前夜の23時にデキサメタゾン(デカドロンⓇ)0.5 mg 1錠を服用してもらい,翌日,朝一番(8時半~9時)で血中コルチゾールを測定する.血中コルチゾール3 μg/dL以上でサブクリニカルクッシング病(SCD),5 μg/dL以上でクッシング病を疑う.クッシング徴候のいずれかがあれば,必ず,朝一番(外来であれば,8時半〜9時)の空腹時採血でACTH,コルチゾールを測定します.最初のスクリーニングでACTH,コルチゾールがともに抑制されている場合は,医原性クッシング症候群と考えて間違いありません.ステロイド薬の服用歴チェックが必要ですが,吸入用ステロイド,蕁麻疹などに処方される,セレスタミンⓇ配合錠の高用量使用が原因のことがあり,患者さんが自覚していないこともあるので要注意です.コルチゾールの抑制がなく,ACTHが10 ng/mLを下回っている場合は,副腎腫瘍によるクッシング症候群を,10 ng/mL以上の場合は,下垂体腫瘍によるクッシング病の可能性を考えます.後者の場合は,下垂体造影MRIをオーダーします.また,ACTHの自律性分泌を証明するために,少量デキサメタゾン抑制試験を行います.前夜の23時にデキサメタゾン(デカドロンⓇ)0.5 mg 1錠を服用してもらい,翌日,朝一番(8時半〜9時)で空腹時採血します.後述の副腎性クッシング症候群の場合はデキサメタゾン1 mgで,クッシング病の場合は偽陰性を避けるため,0.5 mgで抑制試験を行います.デキサメタゾン服用後のコルチゾール5 µg/dL以上であれば,クッシング病と診断します.下垂体腫瘍を認めながら,クッシング徴候を認めないサブクリニカル第2章●視床下部・下垂体疾患32Point❶ まず朝一番(外来なら8時半~9時)の空腹時採血でACTH,コルチゾールを測定する.❷ 血中コルチゾール,ACTHのいずれも抑制されていれば,医原性クッシング症候群のクッシング病の診断までの手順はどのようになりますか.
2) 用法・用量がデキサメタゾン内服 1 日 4〜20mg, 1〜2 回分服 (最大 20mg ..
今回は比較的軽症のITP患者を対象としたプレドニゾロンと高用量デキサメサゾンの前向きランダム化比較試験で、概ね予想出来る結果ではあるのですが、前向き試験で証明されたというのは非常に意義があります。早期の治療反応は高用量デキサメサゾンが優れ、副作用も少ないメリットがある一方で、プレドニゾロンは副作用がやや多めですが効果が持続するメリットがあり、症例によっての使い分けが重要だと再認識しました。
ボルテゾミブは,これまでに 1~3 回治療を受けたことのある多発性骨髄腫患者の再発治療において,高用量デキサメタゾンよりも優れている.
しかし、長期間の治療が必要となる場合や高用量での使用が必要となる場合には、獣 ..
クッシング症候群とはコルチゾール過剰による多彩かつ特徴的な臨床兆候と定義されています。
コルチゾールとは副腎皮質で産生されるステロイドホルモンの一つです。
症状としては多飲多尿、多食、腹部膨満、 筋肉の萎縮、脱毛、皮膚の菲薄化など様々です。
正常なコルチゾール産生の経路としては以下のようになります。
ボルテゾミブで治療を受けた患者は,デキサメタゾンで治療を受けた患者よりも奏効率が高く,進行までの時間(主要エンドポイント)や生存期間も長かった.完全奏効率と部分奏効率を合せた割合は,ボルテゾミブ群で 38%,デキサメタゾン群で 18%(P<0.001),完全奏効率は,ボルテゾミブ群で 6%,デキサメタゾン群で 1%未満であった(P<0.001).進行までの時間の中央値は,ボルテゾミブ群で 6.22 ヵ月(189 日),デキサメタゾン群で 3.49 ヵ月(106 日)であった(ハザード比 0.55,P<0.001).1 年生存率は,ボルテゾミブ群で 80%,デキサメタゾン群で 66%であり(P=0.003),ボルテゾミブの全生存率に対するハザード比は 0.57 であった(P=0.001).グレード 3 または 4 の有害事象は,ボルテゾミブで治療を受けた患者の 75%と,デキサメタゾンで治療を受けた患者の 60%で報告された.
ポマリドミドと低用量デキサメタゾンの併用療法は,高用量デキサメタゾン単独療法と比べ
骨髄腫が再発した患者 669 例を,ボルテゾミブを 1,4,8,11 日目に静脈内ボーラス投与(1.3 mg/m2 体表面積)する 3 週間のサイクルを 8 回行ったのち,ボルテゾミブを 1,8,15,22 日目に投与する 5 週間のサイクルを 3 回行う群と,高用量デキサメタゾン(40 mg 経口投与)を 1~4 日目,9~12 日目,17~20 日目に投与する 5 週間のサイクルを 4 回行ったのち,高用量デキサメタゾンを 1~4 日目に投与する 4 週間のサイクルを 5 回行う群のいずれかに無作為に割付けた.デキサメタゾン投与に割付けられた患者については,疾患の進行後,並行試験において,クロスオーバー法でボルテゾミブを投与することが認められた.
難治例:高コルチゾール血症が強く、大量デキサメタゾン抑制試験でコルチゾールの ..
再発多発性骨髄腫患者でこれまでに 1~3 回治療を受けたことのある患者を対象に,ボルテゾミブ(bortezomib)と高用量デキサメタゾンを比較した.
weekly Kd(wKd)70mg/m² | 週1回高用量カルフィルゾミブ
脳下垂体の腫瘍によって副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)が持続的に過剰分泌され、両副腎が腫大し、コルチゾールが過剰に分泌されます。
下垂体腫瘍の多くは良性で、自然発生のクッシング症候群のうち、80〜85%を占めています。
COVID-19:高用量デキサメタゾンと低用量デキサメタゾンの比較
4 日間の高用量デキサメタゾン治療は,免疫性血小板減少性紫斑病の成人に対する有効な初期治療である.
クッシング症候群、デキサメタゾン抑制試験についてまとめました#病態・薬物治療#クッシング症候群#デキサメタゾン抑制試験.
副腎の腫瘍により自立性にコルチゾールが過剰分泌されます。通常病変は片側性に腫大します。下垂体へのネガティブフィードバックによりACTH分泌が低下するため、逆側の副腎は萎縮します。
自然発生のクッシング症候群の15〜20%がこの副腎皮質の腫瘍で、そのうちの半分が悪性の腺癌で、半分が良性の腺腫です。
また、重症呼吸不全例では、メチルプレドニゾロン(mPSL)高用量(1-2mg/kg/日).
157 例の連続した患者のうち 125 例が適格患者であった.治療前の平均(±SD)血小板数は 12,200±11,300/mm3 であった.高用量デキサメタゾンへの良好な初期反応は患者 125 例中 106 例(85%)でみられた:治療 3 日目までに血小板数が少なくとも 20,000/mm3 上昇し,治療開始 1 週間後の平均血小板数は 101,400±53,200/mm3(範囲 50,000~260,000/mm3)であった.反応した患者 106 例中 53 例(50%)で反応が持続した;残りの 53 例(50%)は 6 ヵ月以内に再発し,そのほとんど(94%)は最初の 3 ヵ月以内に再発した.治療 10 日目の血小板数が 90,000/mm3 未満であることは再発のリスクが高いことと関連していた.治療は忍容性が高かった.
ただし、至適な用量は確定しておらず、高用量(20~24 mg)を検証したRCTでは ..
⑶医原性クッシング症候群
ステロイド薬を長期にわたり投薬した結果起こります。自身の体内では下垂体にネガティブフィードバックがかかった状態になり、ACTHの分泌が抑制されます。よって両副腎は萎縮します。
この状態でステロイド薬を完全に止めてしまうと、副腎皮質機能低下症になります。
注3:overnight 1 mgデキサメタゾン抑制試験(DST)を施行する。 ..
免疫性血小板減少性紫斑病と新たに診断され,血小板数が 20,000/mm3 未満,あるいは血小板数が 50,000/mm3 未満で臨床上重大な出血のある,連続した患者を 1997 年 1 月~2000 年 12 月に登録した.経口デキサメタゾンを 40 mg/日の用量で 4 日間連続投与することを初期治療とした.治療への反応は,血小板数が少なくとも 30,000/mm3 上昇し,治療開始 10 日後までに血小板数が 50,000/mm3 以上になることと定義した.反応の持続は,初期治療の 6 ヵ月後の血小板数が 50,000/mm3 以上であることと定義した.
注4:確定診断のための高用量(4-8 mg)DSTは必ずしも必要としないが、病型診断の.
クッシング症候群は症状、身体検査、尿検査、血液検査、エコー検査、ホルモン検査(ACTH刺激試験、低用量デキサメタゾン抑制試験、高用量デキサメタゾン抑制試験、内因性ACTH血中濃度測定など)から、総合的に診断します。
高用量ステロイド投与による副作用を軽減するために、治験責任医師の評価に基づ
成人の免疫性血小板減少性紫斑病の治療における高用量デキサメタゾンの役割については議論が続いている.われわれは,一連の連続した免疫性血小板減少性紫斑病の成人において,初期治療としての高用量デキサメタゾンの有効性を評価した.
[PDF] 多発性骨髄腫患者に対する低用量デキサメタゾン併用療法時における
医原性クッシング症候群で副腎が萎縮している場合、コルチゾールは変化しません。
クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)の場合、コルチゾールは過剰に増加します。
この試験の結果がグレーゾーンだった場合、低用量デキサメタゾン抑制試験を行います。
繰り返す高用量のデキサメタゾン (40 mg×4×3 : 480 mg) が併用されていた。その後、1 コー
正常な低下反応の判定は、低用量の場合はコルチゾール濃度<3μg/dl、高用量の場合はコルチゾール濃度<1μg/dlで低下反応あり(正常)と判定します。ただし、クッシング症候群の最終的な判定は他の検査も踏まえて総合的に決定します。
糖質コルチコイドを高用量(HC 100 mg/m2/日)で開始した際には、十分な ..
⑵ 低用量デキサメタゾン抑制試験
デキサメタゾンはステロイドの一つですが、コルチゾール量にはほとんど影響しません。