[PDF] 早期前立腺がんに対する 密封小線源治療を受けられる患者さんへ
内分泌療法の効果が弱いと診断されたがんを「去勢抵抗性前立腺がん」といいます。去勢抵抗性前立腺がんに対しては、治療歴や感受性の状況などに応じて、新規アンドロゲン受容体シグナル阻害薬(ARSI)、細胞障害性抗がん薬などの薬剤を単独あるいは組み合わせて用います。再燃した場合の治療については、関連情報の「前立腺がん 治療 10.再発した場合の治療」もご覧ください。
たロボット支援下手術や小線源療法による放射線治療を得意としています。 転移・
当院は、これまで8年間に前立腺癌の治療として外照射療法(IMRT)と密封小線源治療を行ってきました(約800例)。最近の話題では、外照射療法のトモセラピー機器の導入(本年5月)、および市民の皆様への市民公開講座(本年7月)に実施しております。転移のないすべての限局性前立腺癌と、局所浸潤癌(T3と分類されます)の患者様では、保険診療での根治放射線治療を受けられます。
その中で、密封小線源治療は、短期間で治療できる点で患者さんのメリットがあり、平成20年7月より導入し、平成28年10月までの8年4か月間に434例の治療を実施しました。治療方法は下表のように分類しておりますが、がんの組織型やTステージ分類によっては、外照射療法やホルモン療法を併用することで治療を行っております。また高齢者で短期治療をご希望の方、あるいは血液透析患者様でも実施可能ですので、ご相談ください。
内分泌療法は、長く続けていると治療の効果が弱まり、アンドロゲンが体内にほとんど存在しない状態(去勢状態)であるにもかかわらず、落ち着いていた病状がぶり返す「再燃」が生じます。再燃した場合は女性ホルモン薬や副腎皮質ホルモン薬などが使用されることがありますが、これらも同様に、次第に効果が弱くなります。内分泌療法は有効な治療法ですが、この治療のみで前立腺がんを治癒させることは困難と考えられています。
診察を受け、症状に応じた「ED治療薬」を処方するのが一般的です。 期間・回数, 1 ..
近年は、従来の抗アンドロゲン薬よりもアンドロゲン受容体の働きをより強く抑制する新規アンドロゲン受容体シグナル阻害薬(ARSI)が複数登場し、治療の選択肢が広がるとともに早い段階での使用が注目されています(後述)。
新規アンドロゲン受容体シグナル阻害薬(ARSI)は、アンドロゲンシグナル伝達経路を遮断することで強い治療効果を発揮するタイプの薬剤です。去勢抵抗性前立腺がん(転移性去勢抵抗性前立腺がん、非転移性去勢抵抗性前立腺がん)に加えて、初発の転移性去勢感受性前立腺がん(内分泌療法に感受性があり、転移しているがん)に対する有効性が認められています。近年は初回治療から使用することもあります。
がん免疫細胞療法は、副作用が格段に少なく、通院治療可能、抗癌剤・放射線など従来治療との併用もおおむね可能です。 ..
前立腺がんには、精巣や副腎から分泌されるアンドロゲン(男性ホルモン)の作用で病気が進行する性質があります。内分泌療法は、アンドロゲンの分泌や働きを妨げる薬によって前立腺がんの勢いを抑える治療です。内分泌療法は手術や放射線治療を行うことが難しい場合や、がんがほかの臓器に転移した場合などに行います。転移とは、がん細胞がリンパ液や血液の流れなどに乗って別の臓器に移動し、そこで成長することをいいます。前立腺がんは骨、リンパ節への転移が多く、肺や肝臓に転移することもあります。また、内分泌療法は放射線治療の前後、または同時に行うこともあります。
前立腺がんに対する主な薬物療法には、内分泌療法(ホルモン療法)と細胞障害性抗がん薬を用いた治療があります。内分泌療法では、ホルモンの分泌や働きを阻害し、ホルモンを利用して増殖するタイプのがんを攻撃するホルモン療法薬を使います。細胞障害性抗がん薬は、細胞が増殖する仕組みに着目して、その一部を邪魔することでがん細胞を攻撃する薬です。
放射線外照射,小線源療法の 3 治療群で勃起機能低下の割合に差を認めなかったと
また、年齢にもよりますが、手術(神経を温存した前立腺全摘除術)や外照射療法と同じ程度で勃起障害が起こります。精液の量も減少します。勃起障害の治療については、関連情報「前立腺がん 治療 9.合併症に対する治療 2)性機能障害の治療」をご覧ください。
永久挿入密封小線源療法と外照射療法に内分泌療法を組み合わせた治療(トリモダリティ療法)は、外照射療法に内分泌療法を組み合わせた治療よりも優れているという報告がありますが、一方で、線量が高くなることにより副作用が多いという報告もあります。治療方法については担当医とよく相談して決めましょう。
転移のない場合の根治的治療には、手術治療と放射線治療があります。どちらも利点 ..
組織内照射療法で主なものは、放射線源を永久的に埋め込む方法(永久挿入密封小線源療法[LDR:low dose rate brachytherapy])と一時的に埋め込む方法(高線量率組織内照射法[HDR:high dose rate brachytherapy])です。
放射線治療)による先進的な治療が可能です。この二つが稼働しているのは、日本 ..
ただし、前立腺肥大症で前立腺を削り取る手術を受けた人は組織内照射療法を行うことはできません。また、前立腺が大きすぎる場合は、その一部が恥骨の後ろに隠れてしまうため、線源を埋め込むことができないことがあります。この場合は、前立腺を小さくするために、先に内分泌療法(ホルモン療法)を行うこともあります。
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永久挿入密封小線源療法では麻酔をかけて、超音波で確認しながら、専用の機械で(陰のうと肛門の間)から前立腺に線源を埋め込みます。治療は半日で終了しますが、手術後最低1晩は入院が必要です。通常は周囲の人に影響することはありませんが、線源を埋め込んでから約半年間は、乳幼児をひざの上などで抱いたり、妊婦と長時間接触したりするのは避けます。埋め込まれた放射性物質は、1年程度で線量が最初の1%近くまで減少するため取り出す必要はありません。体の中に放射線源は残っていますが、すでに周囲の人への影響はほとんどありません。
手術・放射線治療によるED · 生活習慣によるED · パートナーがEDの場合
組織内照射療法は、小さな筒状の容器に放射線を出す物質を密封したもの(放射線源)を前立腺の中に入れて、体内から照射する方法です。がん組織のすぐ近くに放射線源があるため位置がずれにくく、高い線量を照射することができます。悪性度が比較的高い中間リスクのがんや高リスクのがんに対しては、外照射療法を併用することもあります。
前立腺全摘手術後に再発した例や、 放射線治療後の再発例ではこの治療は施行 ..
また、定位放射線治療と呼ばれるいろいろな方向からターゲットに線量を集中する方法もあり、多くの場合5回程度の短期間で治療することができます。
さらに、前立腺手術や放射線治療などの外科的処置も神経や血管に影響を ..
外照射療法は、体の外から前立腺に放射線を照射する方法です。近年は、強度変調放射線治療(IMRT)と呼ばれる方法が用いられるようになり、コンピューターで厳密に照射範囲を制御することで、周囲の臓器(直腸や膀胱)への照射量を減らすことができるようになってきました。一般に、前立腺がんの治療に必要な線量を照射するには、1日1回、週5回で7~8週間前後を要しますが、最近では1回あたりの放射線量を増やして治療期間を短縮する照射も行われています。
放射線治療科(新松戸高精度放射線治療センター) · 放射線診断科 · 婦人科 · 麻酔科 · ER ..
悪性度が比較的高い中間リスクのがんや高リスクのがんでは、放射線治療と同時あるいはその前後に内分泌療法(ホルモン療法)を行うことがあります。
腫瘍や病変の治療腫瘍や視床下部・下垂体の異常が原因であれば、外科手術や放射線治療、薬物療法が行われることがあります。 ..
放射線治療後のPSA値は一過性の上昇(PSAバウンス現象)で、のちに低下する場合がありますので、当院の成績ではこのバウンス現象を除いたもので解析・提示しております
厚生労働省から認可を受けている「バイアグラ」「レビトラ」「シアリス」を用いて治療を行います。
放射線治療は、高エネルギーの線や電子線を照射してがん細胞を壊し、がんを小さくする治療法です。大きく分けて外照射療法と組織内照射療法があります。それぞれにさまざまな方法があり、治療期間や副作用のあらわれ方などに特徴があります。
また、放射線療法は従来の放射線治療に加えて重粒子線治療も健康保険の適応となっ ..
鼠経ヘルニアの治療については、関連情報「前立腺がん 治療 9.合併症に対する治療 3)鼠経ヘルニアの治療」をご覧ください。
CQ10 前立腺癌に対する放射線療法は手術療法に比べて,ED の発生が
手術後に鼠径ヘルニアが起こることがあります。鼠径ヘルニアは、腸などの内臓が鼠径部(足の付け根)から皮膚の内側まで飛び出してしまう病気で、多くの場合、足の付け根周辺の下腹部がふくれてきます(あおむけになったり押したりするとふくらみが戻る)。下腹部の違和感や痛み、陰のうの肥大などの症状が出ることもあります。鼠径ヘルニアは手術後2~3年のうちに起こることが多いとされています。
前立腺がん:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ]
内陰部動脈が閉塞していたり狭窄していたりしている場合に有効な治療法です。
バルンカテーテルと呼ばれる、血管を拡張させるためのカテーテルを使用して血管を広げて陰茎の血流を改善させます。
放射線治療室にて、放射線科医師が行う特殊な手術です。
合併症リスクもあり、血栓の発生や狭窄の再発、陰茎の痛みや違和感、血腫などがあります。
療である。また,あらゆるがん治療で汎用されている抗がん剤治療をはじめ,精神
放射線治療に伴う副作用(有害事象)が懸念されますが、当院の結果では、肉眼的血尿、一過性尿閉、血便が頻度の多い症状で、内服薬で改善しなかった患者様は、以下の頻度でした。
当科では早期限局癌の治療として、患者さまへの低侵襲性やQOLを考慮し
陰茎が折れ曲がった状態になると、性交障害を起こすことがあります。
挿入が困難な場合だけでなく、反対に抜けやすさや性交痛がある場合に検討する方法です。
ただし、再発する可能性と陰茎が短くなる可能性があるため、リスクを理解した上で手術を受ける必要があります。
シアリス(一般名 タダラフィル)は選択的なホスホジエステラーゼ タイプ 5(PDE5)阻害作用
性機能障害の治療については、関連情報「前立腺がん 治療 9.合併症に対する治療 2)性機能障害の治療」をご覧ください。