いることにも注意が必要である2). デキサメタゾンエリキシル(デカドロンRエリキシル).
一般的には、軽症例がほとんどですが、中等症以上の場合は十分な薬物治療、細やかな身体管理、場合によっては入院治療が必要です。
重症度の評価法として、クループスコアや気道閉塞評価スコアが用いられます。観察のポイントとしては、意識状態、喘鳴(ゼェゼェ)、呼吸状態(努力性呼吸:肩を上下させる、あばら骨が浮き出るような呼吸、お腹をペコペコさせて呼吸)、呼吸数、心拍数が重要です。
[PDF] 小児気管支喘息の薬物療法における 適正使用ガイドライン
新型コロナウイルス感染症オミクロン株流行以降はクループ症候群を合併する子どもが増加し、一部では気管内挿管・人口呼吸を必要とする重症例も報告されています。夜中突然にわが子がノドの痛そうな激しい咳が出だして止まらなくなり、あわてて夜間救急診療所を受診することの多いクループ症候群。わけがわからず言われるがままに吸入を受け、出されたお薬を飲ませている親御さんが多いのではないでしょうか。どのような治療法があり、どのような効果があるのか、皆さんはご存じですか?
有効な治療はなく、対処療法しかありません。
基本はアドレナリンの吸入とステロイドの全身投与になります。
アドレンリンの吸入は海外のガイドラインでは重症度のみの推奨されており、気管挿管を回避する為の一時的な処置と考えられています。
一方、日本では比較的軽症の患者さんにも使用されることが多いですが、効果は一過性なので帰宅後の悪化に注意が必要になります。
投与量は海外の製剤と日本の製剤が異なるため単純に比較することが出来ません。
ブデゾニド(パルミコート)の吸入も同様に効果があると言われていますが、日本では適応外となります。
またその使用量は2mgと多いため使用されることは少ないと思います。
ステロイドの全身投与は外来では経口、入院では点滴になることが多いです。その量はデキサメサゾン(デカドロン)で0.15mg/kgの単回投与になります。
デカドロンには錠剤とシロップがありますが、。錠剤は破砕して服用して頂きます。
ご自宅では水分の補給と加湿をしてあげて下さい。
アメリカの映画でお母様がシャワーを出した浴室に子どもを抱いて入り加湿しているシーンを見たことがあります。
いはデキサメタゾンエリキシル0.05mg(0.5mL)/kg/日(分2)
リンデロンシロップ〔1.5mL/kg 例) 体重10kgの子で1回15mL〕単回経口投与が行われます。効果発現は投与後4~6時間とされており即効性はありません。症状再燃に伴う再受診率、アドレナリン吸入回数、病院内滞在時間、入院率に有意な改善が示されています。すなわち、病気の期間を短くし、重症化を抑制できる薬といえます。欧米ではすべてのクループ症候群の児に推奨される治療とされています。単回投与のため副作用はほとんどありません。反復投与が必要な場合は入院治療が必要となります。
風邪の症状に引き続き、発熱、オットセイが鳴くようなあるいは犬が吠えるような咳(犬吠様咳嗽)や声がかれる(嗄声)、息を吸うときにゼーゼー聞こえる(吸気性喘鳴)認められるのが通常です。
これらの症状は主に夜間に認めることが多く、昼間の来院されたときには症状が無いこともまれではありません。
症状が重くなると喘鳴が増強し、肋骨の間や胸骨の上のくぼみがペコペコしてきます(陥没呼吸)。
日本ではまだありませんが、海外のガイドラインではWestleyのクループスコアを用いた治療指針があります。
水分摂取が出来ない場合や酸素濃度が90%以下であったり、クループスコアが5点以上では専門医療機関への紹介が必要となります。
デキサメタゾンエリキシル (デキサメタゾン) 日新 [処方薬]の解説、注意
一般的に小児に処方されるシロップ剤、ドライシロップ剤には味、香り付けがされているものが多いのですが、お水や白湯のみで飲めない場合、また味付けのないお薬を飲まなければならない場合の飲み方の工夫を紹介します。
※医薬品を使用するとき、疑問・心配があるときは医師、薬剤師にご相談ください。
※「薬検索:処方薬」では、「一般社団法人 くすりの適正使用協議会」が提供する「くすりのしおり®」のデータを利用しております。
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デキサメタゾンエリキシル0.01%「日新」 500ML×1瓶(500ML) ; 調剤包装単位コード
薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
〇医療機関で行うアドレナリン吸入は即効性があるが効果は一時的。
〇ステロイド薬には即効性はないが病気の期間を短くし、重症化を防ぐことができる。
〇お子さんを泣かせないようにし、水分をこまめにとらせましょう。
〇呼吸が苦しそう、顔色が悪い、水分が飲めない、よだれをたらして喘いでいる場合は危険なサイン!すみやかに医療機関を受診しましょう。