性感染症(性病関連) | 京都市の泌尿器科 北村クリニック[四条・烏丸]
備考:
・ドキシサイクリン徐放剤(ER:extended release)は、ドキシサイクリンの1日2回投与の代替手段となることがあるが、コストが高いため使用できない可能性がある。
・淋菌感染症の代替治療法(セフィキシム800mgとアジスロマイシン2gの併用)を使用する場合、クラミジア感染症をカバーするためにアジスロマイシン2gの投与量を維持する。
・ドキシサイクリン、テトラサイクリン、オフロキサシンは妊娠中および授乳中の女性には禁忌である。
アモキシシリンの効果は?使用上の注意や飲み合わせについても解説
[ 1 ] 合併症のないクラミジア感染症の妊娠中および授乳中の女性に対して、WHOは以下を推奨する(強い推奨、効果のエビデンスの確実性は中程度である)。
・アジスロマイシン1g(単回)を経口投与する。
性器にできるヘルペスは、陰部に潰瘍などの病変を作り、とても痛みが強いです。鼠径(足の付け根)のリンパ節が腫れることが多いです。
アモキシシリンクラミジアについて | 医師に聞けるQ&Aサイト
[ 2 ] アジスロマイシンが入手できない場合、WHOは以下のいずれかの選択肢を提案する(条件付き推奨、効果のエビデンスの確実性は低い)。
・アモキシシリン500mgを1日3回(7日間)経口投与する。
・エリスロマイシン500mgを1日4回(7日間)経口投与する。
Q
アモキシシリン 2g は,保険で切られませんか?
A
幸い当院では返戻となっていませんが,地域によって事情が異なると思いますので,最終的に審査上認められるかどうかについては責任を負いかねます。症状詳記に理由を書いて提出してみてはいかがでしょうか。とはいえ,アモキシシリン2gは,先発品のサワシリンでも100円足らずですけれども。
アモキシシリンの長期間内服でも治療効果はありますが、患者さんに長期間 ..
備考:
・淋菌感染症の代替治療(セフィキシム800mg とアジスロマイシン2gの併用)を使用している場合は、クラミジア感染症をカバーするためにアジスロマイシン2gの投与量を維持する。
尿道炎は非常に多い感染症の一つです。性行為感染症、性感染症でも一番多いものです。
当院外来でも、一番性感染症関連で相談が多い症状は、排尿時疼痛、排尿時不快感や違和感、淋病や、クラミジアで尿道炎の60~70%を占めます。したがってこの淋病やクラミジアが主な尿道炎の病原体であることは間違いありませんが、30~40%程度は非淋菌非クラミジア性尿道炎なのです。
殺菌性, ペニシリン系, サワシリン(アモキシシリン)、ビクシリンS(アンピシリン ..
再発の場合は、初感染ほど重い症状とはなりません。初感染、再発ともに、症状が消失するまで病変からウィルスが排泄されるため、性交渉を控えるか、コンドームの使用が勧められますが、性器以外にも病変ができることがあるため、コンドームでは完全にパートナーへの感染は予防できません。
淋菌(Neisseria gonorrhoeae)という細菌が原因です。性行為により尿道や子宮頚管、咽頭粘膜(喉の粘膜)などに感染。女性は症状が軽いので注意が必要。淋菌性尿道炎は接触3~7日くらいで症状が出ます。排尿痛、排尿時灼熱感、尿道口からの排膿などがあります。膿も黄色や、褐色、クリーム色などいろいろですが無色のことは少ない印象です。クラミジア尿道炎より症状が強い傾向があります。クラミジアとの同時感染も多いです。妊婦が感染と新生児結膜炎の原因になり稀に赤ちゃんの失明につながります。淋菌性咽頭炎も比較的多い疾患です。オーラルセックス、口腔性交でも感染します。抗生物質の点滴(セフトリアキソン)が現時点では最も有効です。また臀部への筋肉注射のスペクチノマイシン注射も淋菌性尿道炎では適応があります。淋病については、内服薬の効果が低く耐性菌が多いので適切な治療選択が重要であり注意が必要です。
アモキシシリンは、クラミジアに効きますか? クラミジアはジスロマック(アジスロマイシン)を1日1回1000mg飲めば治りますよ。
Q
セフトリアキソン耐性淋菌の治療法は?
A
セフトリアキソンは淋菌感染症に対して信頼できる「最後の砦」となる抗菌薬ですが,2009年に京都で世界初のセフトリアキソン耐性淋菌が分離(6)されて以来,アジアを中心に世界中へ広がりを見せています。セフトリアキソン耐性淋菌の北米上陸は,2018年 感染症10大ニュースの第一位となり大きな話題を呼びました(7)(リンク先のコメントに,「アジアでコンドームなしの性交渉をした病歴があれば要注意」と書かれています)。
セフトリアキソン耐性淋菌に対する有力な治療薬候補は,新薬の開発も旧薬の再発見も含めて,ほぼありません。セフトリアキソン耐性/感受性低下した淋菌の治療にも,セフトリアキソンとアジスロマイシンの組み合わせが推奨されています(8)。2009年京都の症例は,セフトリアキソンに対するMICが2mg/mLでしたが,セフトリアキソンの複数回治療で幸い治癒が得られました。症例ごとに,セフトリアキソンを高用量で使用したり,複数回投与したりして工夫しているのが現状ですが,いつも成功するとは限らず,長期的な解決には結びつかない可能性が高いです。新薬の開発と淋菌ワクチンの開発が待たれます。
性感染症 Sexually Transmitted Infection
ペニシリン系抗菌薬が梅毒には非常に効果的ですが、クラミジアなどには効きません。これは薬の元々の性質(作用機序)によって決まっていることです。
ちなみにドラマ化もされた村上もとか原作まんが「JIN-仁」の中で、主人公がカビから作った薬がこのペニシリンです。
作者のインタビューによると、現代の外科医である仁を江戸時代にタイムスリップさせた発想は、梅毒で苦しむ女性を救わせたいという思いが出発点だったそうです。
クラミジア・トラコマチスという菌が、性行為やオーラルセックスで性器、特に子宮 ..
Q
淋菌・クラミジア いずれか片方陽性なら,全例両者の治療なのでしょうか。片方のみPCR陽性例も多いと思うのですが。
A
病原微生物を特定できていない時点での初期治療は,たとえ病歴と症状から淋菌性尿道炎を疑ったとしても(あるいはグラム染色で淋菌性尿道炎と診断した場合でも),クラミジアも一緒に治療したほうがよいですが,ご質問の場合のように,すでに核酸増幅法で片方のみとわかっている場合には,片方のみの治療を行います。核酸増幅法でクラミジアのみ陽性とわかっている場合には,アジスロマイシンもしくはドキシサイクリンで治療します。
クラミジア感染症は、現在、国内ではもっとも発症頻度の高い性感染症と言えます ..
[ 1 ] 成人および青年の単純性クラミジア感染症(性器、肛門直腸、および/または口腔咽頭)に対して、WHOは以下を推奨する。
・ドキシサイクリン100mgを1日2回(7日間)経口投与する。
アモキシシリンやアンビシリンなどの抗生物質の内服により、治療します。
病変を綿棒でぬぐい、直接ヘルペスウィルスがいるか検査します。この検査はやや偽陰性率が高いため、さらに血液検査でウイルスの抗体をみる場合があります。
[PDF] クラミジア・トラコマチス(Chlamydia trachomatis )という微生物が
咽頭の淋病は男女とも症状が軽く、多少咽頭違和感がある、とか喀痰が多めなどくらいであることが多いです。
女性の子宮頸部の淋病は症状が軽いケースが多いです。
経口合成ペニシリン剤(アモキシシリンなど)を長期間(第1期で2~4週間、第2期で4~8週間)投与す
非淋菌非クラミジア性の尿道炎、前立腺炎でマイコプラズマ・ジェニタリウム(mycoplasma genitalium)はかなり重要です。しつこい慢性前立腺炎の中にもこの菌が隠れているかもしれません。
または慢性的な精巣上体炎の原因になっている可能性もあります。さらには、クラミジアなどと比較して、マイコプラズマ・ジェニタリウム(mycoplasma genitalium)はとても薬剤抵抗性が高いという問題があります。
一般臨床現場でもしばしば治療を必要としますが、ジスロマックなどの治療、シタフロキサシンなどのキノロン系、ドキシサイクリン系、ミノサイクリン系などの抗菌剤などに抵抗性の症例もままあります。なかなか完治まで時間がかかる症例も多いものです。
難治性症例では、スペクチノマイシンの注射も使用される例があります。
臨臨床現場において、マイコプラズマ・ジェニタリウム(mycoplasma genitalium)の薬剤感受性を正確に簡便に検査できることが急務であると思われます。
今まで検査もされずに見過ごされている、長期の膿尿や、しつこい尿道分泌物で困っている症例、よく慢性前立腺炎などと診断されて起炎菌が不明なケースなどに、このマイコプラズマ・ジェニタリウム(mycoplasma genitalium)が判明することがしばしばあります。
非淋菌非クラミジアの尿道炎、前立腺炎の症例において、一般細菌培養とマイコプラズマとウレアプラズマのPCR検査は非常に重要性が高いものだと当院では考えております。
クラミジア・トラコマチス(Chlamydia trachomatis)という病原体よる感染症です。 ..
◇治療はペニシリン系抗菌薬
梅毒は細菌なので、細菌をやっつける抗菌薬(≒抗生剤≒抗生物質)が有効です。しかし、抗菌薬ならなんでもいいわけではありません。
細菌ごとに効果のある抗菌薬は異なります。
代表的な性感染症原因菌と第一選択薬抗菌薬
また、お薬で一般的に使われる治療薬(アモキシシリン)は、錠剤が ..
ウレアプラズマは尿道炎の原因になり得る病原体です。非淋菌非クラミジア性尿道炎の一定数にこのウレアプラズマの感染者があると判明しています。常在菌ではなく、基本的には低毒性の病原体ですが、尿道炎、前立腺炎、精巣上体炎の原因になることがあります。
問題となるウレアプラズマはマイコプラズマの仲間の病原体で、男性の感染症として重要なのはウレアプラズマ・パルバムとウレアプラズマ・ウレアリチカムがあります。前者の感染の場合の方が軽症状のことが多いです。無症状もあります。後者のウレアプラズマ・ウレアリチカムに感染した場合、排尿時痛、違和感、尿道から分泌物、尿道の掻痒感、むずむずする感じなど典型的尿道炎症状を発生することが、前者のウレアプラズマ・パルバムより、多いとされます。
しかし無症候性とはいっても、進行して、精巣上体炎や前立腺炎の発症につながる可能性もあるため、適切な除菌が望ましいと言えます。通常の性行為、オーラルセックスやキスなどでも感染があります。通常生活の接触では感染はないと考えていいでしょう。
通常の治療としては、アジスロマイシンのようなマクロライド系統、レボフロキサシンやシタフロキサシンのようなキノロン系の抗菌剤が、一般的に効果がありますが、耐性菌の存在もあるとされるので注意が必要です。
検査は、尿の培養検査や、PCR検査がありますが(令和四年時点)、現行では健康保険適応外の検査になるので自由診療の費用が必要です。尿道炎の全例に検査が必要なわけではありませんが、非淋菌非クラミジアの尿道炎、前立腺炎などの場合には検査を推奨します。
※当院では、ウレアプラズマ、マイコプラズマの培養検査(料金表参照)および、より精密な、ウレアプラズマ二種、マイコプラズマ二種のPCR検査(料金表参照)が可能です。特にこのPCR検査が正確さの観点から見てお勧めです。希望の検査を申し出てください。
オーグメンチンは、アモキシシリン・クラブラン酸カリウムといった2種類の ..
前述したクラミジア感染症と同じように尿道・膀胱などに感染して尿道炎をおこします。クラミジア感染症よりも男性の場合には症状がはっきりしていることが多いです。女性の場合は症状が軽いケースがあります。
そして淋菌で非常に大切なことは薬剤抵抗性が強いということです。近年では世界的にも、抗生物質に抵抗力をつけた淋菌が多いため、大変問題になっております。
現在の日本国内の淋菌は、飲み薬での効果が低くなってきているため、第一選択は点滴療法が推奨されることになりますが、この点滴療法での有効性はまだ現在では高い著効率です。通常一回点滴で治癒することが多いですが何回か点滴治療する症例もあります。放置すれば炎症が尿道以外にも広がります。
また尿道の粘膜が傷つき、後遺症で狭窄(内腔が狭くなり尿が通りにくくなる)が起こると少し厄介です。また淋菌は咽頭や関節などほかの部位に感染を起こすこともありますので注意が必要です。
またクラミジアとの合併感染も少なくありませんし、淋病罹患の男性は、梅毒やHIV感染率も一般の確率よりも高い傾向があることが分かっています。
154号 淋菌、クラミジア・トラコマティス、梅毒トレポネーマの治療に関する最新の推奨事項 ..
HPVが陰部で増殖するときに、細かいいぼ状の隆起する病変を形成してきます。ほとんどが婦人科診察の際に偶然見つかったり、自覚症状として病変を触れたり、かゆみがあることがありますが、激しい重い症状は見られません。
性交で生じる傷が出来やすい場所、腟の入り口、特に小陰唇の内側に出来ることが多く、また腟と肛門の間や、肛門周囲にできることも多いです。