Cobra type Reprica || モーターワープ 自動車 コブラ レプリカ
しかし、それを不服に感じたのがキャロル・シェルビー。「コブラ」の名(商標権)を巡って裁判を起こしたのである。そしてシェルビーが勝利し、「コブラ」の名を独占的に使用できる権利を獲得することに成功。それにより、シェルビーの名を冠する米国の小規模な自動車メーカーだけが、現在でも「コブラ」の名をつけて販売しているというわけだ(こちらは「シェルビー・コブラ」と呼ばれる)。一方、オートクラフト社は「AC」の名を使うことは認められている。
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ただし、今回紹介している1台はまた少し異なる。「コブラ」の名も「AC」もついていないが、1980年代以降、同車を巡る新たな潮流が世界的に起きてくる中で誕生してきた1台なのである!
これ、レプリカと言われても本物と違いがわからないよね。唯一わかるとしたら「新しいからレプリカ?」というくらい。
勝見 イギリスには古くからキットカーの文化があることもあり、様々なレプリカメーカーが存在します。コブラだけでも20社くらいのレプリカメーカーがあるんですよ。
そんなにあるんだ!
勝見 このコブラを手がけるAK Sportscarsは、30年もACコブラのレプリカ製作を行っているブランドで、フレームから自分たちで手がけているんです。
■コブラのリプロダクション(レプリカ)1982年から歴史あるメーカー アルマックカーズ の「427SC」です!!
編集部 今回はいつもの中古車販売店探訪とは毛色を変えて、歴史的な名車のレプリカモデルを販売するショップを訪問しようと思います。
このお店、知っているよ。確かランチア ストラトスのレプリカを入れているところだよね。
UK CLASSIC FACTORY代表 勝見祐幸さん Boseさん、いらっしゃいませ。あいにくストラトスが別の場所にあるので、今日はコブラを見ていただければ。
勝見 日本だとコブラのレプリカは南アフリカ製が多くなります。一度アメリカに持っていき、エンジンを乗せて、日本にやってくるのです。
レプリカというとベースモデルのボディを載せ替えるイメージだけど、かなり気合を入れて作っているんですね。このレプリカはどういう経緯で作られたんですか?
勝見 AK Sportscarsの創業者はFRP(繊維強化プラスチック)の専門家だったのですが、当時入手可能だったコブラレプリカのクオリティに満足できなかったようで、自らレプリカの製造を始めました。専門領域であったFRPで、自分が理想とするコブラのボディを作ってしまったんです(笑)。
もはや彫刻の発想だ(笑)。近くで見るとかっこいいな。デザイン的に完璧だよ。
コブラでモデルとデート。 【やまけん】 Twitter : https ..
「ACコブラ」が特徴的だったことのひとつは、そのスタイルとパフォーマンスを求める声が根強かったことから、1980年代に入ると、多くの企業がリプロダクション、いわゆるレプリカ製作に乗り出すようになったことだ。
かつてロールス・ロイス/ベントレー、フェラーリの日本総代理店だったコーンズ&カンパニー・リミテッドで営業・広報を務めたのちイタリアに渡る。帰国後は旧ブガッティ社日本事務所、クラシックカー専門店などで勤務ののち、自動車ライターおよびイタリア語翻訳者として活動。また「東京コンクール・デレガンス」、「浅間ヒルクライム」などの自動車イベントにも参画したほか、自動車博物館「ワクイミュージアム」ではキュレーションを担当している。
英国からやって来たスーパーチャージド・コブラ | スペシャルショップ
ちなみにクルマなどの工業製品にも、そのデザインに関しても登録がされていれば「意匠権」が存在し、日本ではその存続期間が現在は20年間となっている(2007年3月末までは15年間だった)。要は、届け出から存続期間が過ぎた古いクルマであれば、レプリカの製造や販売は法的に問題ないということである。ただし、商標はまた別なので、「コブラ」の名はシェルビーしか使えない。
今回紹介した1台も、そうした「ACコブラ」のレプリカの1台。意匠権がなくなった1980年代からレプリカ製作が世界的に行われるようになり、その時代から取り組んでいるのが、英国のキットメーカーのAK スポーツカーズだ。ちなみに日本では法的に認められていないが、英国では一個人がキットから自動車を組み立て、車検を通して一般道を走らせることが可能だ。
Name · Last Modified · Size · Up Parent Directory
同社が「ACコブラ」のレプリカとして、発売しているキットが「AK427」シリーズである。同キットの最新版「Generation III “Supa Lite” Body/Chassis」が2017年に入って発表され、今回の1台はそれを組み立てたものである。しかも、組み立てを行ったのもAKスポーツカーズ自身。年間5台しか生産されないという、”ファクトリービルド”モデルである(キットの方は年間40セットが製造されている)。
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日本のヒップホップシーン最前線でフレッシュな名曲を作り続けているスチャダラパーのMCであるBoseが、カーセンサーで気になる中古車を探して実際に見に行く本企画。
今回は伝説的なAC コブラのレプリカに初同乗! コンパクトな旧車を愛するBoseさんに、マッスルカーはどう映る?
Cobra Kit Car Big Brake Upgrade (3)
いくら意匠権がなくなったからといっても、あらゆるクルマがレプリカを製作されるわけがなく、まして商売として成立させようとすればなおさら難しいわけで、それでも求められるところに、「コブラ」というクルマの人気がうかがえるのではないだろうか。
AC 427 For Sale | Car and Classic
一方、「AK427」は、ジョン・フリーマン氏とその家族で運営されるAKスポーツカーズ社が改良を施しつつ、実に30年にも亘って綿々と製作してきたACコブラ427レプリカである。
ACコブラ427、別名「シェルビー・コブラ427」は、1953年にデビューしたイギリスの2リッター級スポーツカー「ACエース」に、1959年のル・マンで優勝したアメリカ人ドライバー、故キャロル・シェルビーのプロデュースで北米フォード製V8エンジンを詰め込んだ、こちらも伝説的なスーパースポーツ。主目的であったアメリカのみならず、本場ヨーロッパのGTレースでも大活躍を果たし、1970年代のランチアHFストラトスと同等かそれ以上に、1960年代スポーツカーのカリスマ的存在となった。
それゆえ、コブラは最もレプリカ化された事例の多いクルマとして知られ、アメリカやイギリス、さらにはヨーロッパ大陸や南アフリカなどでも作られてきたが、フリーマン氏は自身のAK427が、少なくとも英国製レプリカの中では最もクォリティが高いと胸を張る。
もともとFRP専門業者であったフリーマン氏の父、ケン・フリーマン氏がコブラ・レプリカの製作を始めたのは1988年のこと。それまでボディ製作の委託を受けていたものを含めて、既存のコブラ・レプリカたちのボディラインやクォリティに不満を抱き、自ら開発・生産に乗り出したという。
現当主のジョン氏に代替わりしたのちは、サーキット走行を趣味とする同氏が自らテストドライバーとして、メカニズムをブラッシュアップ。現在では自社製の鋼管スペースフレームに自慢のFRP製ボディを組み合わせ、シボレー・コルベットなどにも搭載されるシボレーLS3エンジン(6.2リッターV8・430ps)を搭載した最新世代に進化を遂げている。
Specialists in Classic and Replica cars such as the Cobra and GT40
フロントビュー。ACカーズが製造したオリジナルの「ACコブラ」は総数が1000台に満たなかったという。そのため、現代では程度のよい車両はオークションではなんと数億円の価格で取り引されるほどになっている。
Contact us to build your dream AK427
コブラとストラトスのレプリカはどんな人が買っているんですか?
勝見 やはり子供の頃に憧れていたという方ですね。ストラトスをご購入された方はアリタリアカラーで仕上げている最中です。
世代的に絶対そうなるよね(笑)。
AK427 Cobra 1st Gen Car Mats | Rubber & Carpet Floor Mats
勝見 せっかくお越しいただいたのですし、運転席に座ってみませんか?
ぜひぜひ! うわっ、オープンで開放的だから意識しなかったけれどかなりタイトですね。これ、レプリカと言っても本物と違いがわからないよ。もしわかるとしたら、本物は古くて劣化しているからこんなに新しい本物はないだろうなってところだろうな。
STEEL PARKING SIGN AK427 COBRA PARKING ONLY SIGN18
その「ACエース」の性能に惚れた、ル・マン24時間レースの勝利経験もある米国人レーサーのキャロル・シェルビーがACカーズと契約。シェルビーが調達したフォード製V8エンジンを搭載することで、「コブラ」は誕生したのである。このオリジナルは、「ACコブラ」という。そして、60~70年代初頭の欧米のモータースポーツで大活躍した。
Ak427 cobra hi-res stock photography and images
通常はすべてユーザーがキットと、そのほかに必要なパーツを用意して自分で組み立てるわけだが、ファクトリービルドの場合はAKスポーツカーズですべてパーツも用意して組み上げ、完成品として納車される。エンジンは「ACコブラ」からの伝統に従ってアメリカンV8エンジンだが、フォード製ではなく、GM製「LS3シボレー」エンジン。排気量は6.2L、430馬力だ。
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コブラはゲームのグランツーリスモでは乗ったことあるけれど、驚きだな。ストラトスもグランツーリスモで運転したけれど、こんなに運転しづらいの? ってびっくりしたよ。
A walk around video from last week, the recent IVA pass
「コブラ」は、少々異色の経歴を持つクルマだ。元々は、1900年代初頭に誕生した英国最古の自動車メーカーのひとつとされるACカーズが、1953年にベースとなる「ACエース」を開発したところから物語は始まる。
18s 427 Shelby Polished 5 lug set of 4 AK 427 Cobra
これまでのファクトリービルド「AK427」は「Generation II」のキットで組み立てられていたが、UKクラシックファクトリーが取り扱うのは最新の「Generation III “Supa Lite” Body/Chassis」を用いたもの。そのため、まだ正式な車両価格は発表されていないが、UKクラシックファクトリーの勝見祐幸ディレクターに確認したところ、1500万円(税別)を予定しているとのことだ。そして日本での需要が高まれば、ファクトリービルドの年間生産台数も増やすとしている。
The AK 427 is a factory-built Shelby Cobra replica
勝見 エンジンはコルベットが積んでいる6.2L V8になります。
レプリカでも、そのあたりは本物に合わせたチョイスになるんですね。僕は2L以下の車ばかり乗っているから異次元の世界だよ(笑)。