ジェネリック医薬品は全てのSGLT2阻害薬で発売されていません。
SGLT2阻害薬は、腎臓で糖分を再吸収しているSGLT2(sodium glucose cotransporter 2 : ナトリウムとグルコースを運ぶ蛋白)の働きを抑える事で、尿から多量の糖分が漏れるようにする経口血糖降下薬です。
尿から糖分が多量に漏れると、血糖値は低下します。
SGLT2阻害薬には、血糖値を下げるだけでなく、様々な良い効果がある事が報告されています。
ここでは、SGLT2阻害薬の効果や副作用についてご紹介していきます。
メディカルダイエット(医療ダイエット)で使用されるケースもある「SGLT2阻害薬」。もともとは糖尿病治療に利用される薬ですが、痩身効果も期待できます。
また、SGLT2阻害薬は心血管疾患や腎疾患の予防や治療に効果があることも研究されています。
・フォシーガで体重は-1.3~-2.2kgほど落ちるというエビデンスがある。
SGLT2阻害薬というのは薬の種類名で、実際の薬物名でいきますと、院内では、ジャディアンス、フォシーガの採用があります。また、前回紹介した阻害薬の成分をミックスした、カナリア配合錠、トラディアンス配合錠も採用しています。前者は「カナグル」という名前の薬と「テネリア」という名前の薬、後者は「トラゼンタ」という名前の薬と「ジャディアンス」という名前の薬をミックスしたものです。
SGLT2阻害薬がおすすめな人・おすすめできない人についてもご紹介していますので、ぜひご覧ください。
この記事では、SGLT2阻害薬である4つの薬について詳しく解説しました。
最終的に、カナグルとフォシーガの選択は、患者の個別の状況や医療専門家の判断によって異なる場合があります。医療専門家による個別の診療により、最も適した治療法を選択することが重要です。
尚、必要以上の糖は排泄しませんので、SGLT2阻害薬単独では低血糖になるリスクは非常に低いとされています。
SGLT2阻害薬の使用で起こりうる副作用には、以下のようなものがあります。
SGLT2阻害薬はどうやって効いているのかを説明する前に、腎臓でどうやって尿が作られているかを説明します。
尿の作り方は、次の通りです。
しかし、カナグルとフォシーガにはいくつかの違いがあります。たとえば、カナグルは1日1回、フォシーガは1日1回または1日2回の投与が承認されています。また、フォシーガは腎機能が低下した患者には使用できない場合がありますが、カナグルは低下した腎機能の患者にも使用できます。
SGLT2阻害薬はその作用機序からケトアシドーシスに注意が必要です。
SGLT2阻害薬を服用すると血液中へ戻る糖が減少するため、血糖値が低下します。
そのため、SGLT2阻害薬で高い治療効果を期待することができます。
です。糖尿病治療で使われるインスリン分泌促進薬には、低血糖リスクがあるため、SGLT2阻害薬との大きな違いということができるでしょう。
SGLT2阻害薬では心血管疾患や腎疾患に対するデータが示されています。
SGLT2(エスジーエルティー・ツー)阻害薬は糖尿病の治療ガイドラインで定められている治療薬のひとつで、膵臓ではなく腎臓に作用することで血糖値を改善する働きがあります。
SGLT2阻害薬は、摂取したブドウ糖を排泄します。つまり、できます。
この原尿ですが、健常成人では、1日150Lの血液をろ過して作っています。
原尿中のブドウ糖を、そのまま外に出すともったいないため、腎臓の尿細管という所で、SGLT1、SGLT2という蛋白質を通じて、体内に再吸収されます。
SGLT1とSGLT2は両方とも、糖分の再吸収に関わっており、原尿中のブドウ糖の約9割が、主としてSGLT2により再吸収されます。
上図は、SGLT2阻害薬のカナグリフロジン(カナグル)により、腎臓の尿細管で、SGLT2が阻害され、尿中に大量の糖分が漏れる様子を描いたものです。
ところで、SGLT2阻害薬を飲むと、どのくらい尿糖が増えるかご存知でしょうか?
これは、角砂糖(1個 3~4g)では、だいたい、20個~30個分に相当します。
結構、多くの糖分が外に出ていきますね。
以下に該当する人は、SGLT2阻害薬をおすすめできない可能性があります。
なお、SGLT2阻害薬は1型糖尿病の方にも使用できますが、低血糖のリスクを高めるケースもあるため注意を要します。
フォシーガは、ダパグリフロジンを主成分とするSGLT2阻害薬です。
SGLT2阻害薬のうち、フォシーガ(ダパグリフロジン)及びジャディアンス(エンパグリフロジン)については、
また、以下のような方々も、SGLT2阻害薬の処方が難しいことがあります。
これと比較すると、糖質制限ダイエットの方が体重減少効果は大きいでしょう。ただし、糖質制限ダイエットは、糖質の減らしすぎによる筋肉量減少のリスクがあります。
今、期待のお薬 vol.2 SGLT2阻害剤 余分な糖を尿から捨てるお薬
SGLT2阻害剤は、腎臓のSGLT2と呼ばれる輸送体を阻害することで、糖尿病患者の血糖値を下げることができます。カナグルとフォシーガは、共にSGLT2阻害剤であり、同じ作用機序を持っています。
商品名としてカナグル、スーグラ、フォシーガ、ジャディアンス、デベルザ、ルセフィ等があります。 SGLT2阻害薬による減量効果
スマホで診察を受けるなら、
自宅にいながらSGLT2阻害薬が処方可能です
[PDF] 糖尿病治療薬の比較・切り替えについて 注射薬(付表 ..
上記のような症状が出たら、SGLT2阻害薬の処方を受けた病院に早めに相談してください。
どちらがあなたに向いてる?SGLT2阻害薬(フォシーガ)とGLP-1
SGLT2阻害薬を服用することで尿中の糖が増えるため、主に膀胱炎等の尿路感染症、膣カンジダ症等の性器感染症が懸念されています。また、尿量増加による頻尿にも注意が必要です。
SGLT2阻害薬 安全に使ってその有効性を最大限維持させましょう
日本では、SGLT2阻害薬は、2014年4月から使用されています。
下記は、2019年11月時点で、日本で保険適応のあるSGLT2阻害薬の一覧になります。
[PDF] 糖尿病治療薬(SGLT2 阻害薬): スーグラ、ルセフィ、フォシーガ
カナグル(カナグリフロジン)とフォシーガ(ダパグリフロジン)は、どちらも2型糖尿病の治療薬であり、SGLT2阻害剤として知られています。
SGLT2阻害薬とは?ダイエット効果や副作用をわかりやすく解説
しましょう。また、SGLT2阻害薬とインスリン分泌促進薬を併用する場合、低血糖に注意が必要です。できます。
[PDF] SGLT2阻害薬の臨床効果および有害事象の比較に関する研究
ただし、“initial dip”と呼ばれ、SGLT2阻害薬の内服開始間もない期間は腎臓の機能が一時的に低下することが知られており、それを理由に即座に中止してしまうのはもったいない為、処方医は長期的視野で継続・中止の可否を慎重に決定する必要があります。
現在、薬剤部では、6 種類の糖尿病治療のお薬(スーグラ、フォシーガ、デベルザ、ルセフィ、カナグル、
SGLT2阻害薬は前述のGLP-1受容体作動薬と並んで、所謂”やせ薬”と称されます。
SGLT2阻害薬(スーグラ、フォシーガ、ルセフィ、デベルザ、カナグル) ..
例えば、DPP-IV阻害薬という食事によってインスリンのの作用がまし、グルカゴンという血糖が上がるのを防ぐ薬には7種類の薬がありますが、クラスが3つに分かれる、くらいは医師の常識として知っておかなくてはいけません。 またSFLT-2阻害薬という尿に糖をだす薬(スーグラ を出されたらそこはやめましょう)には5種類(スーグラ 除く)ありますが、フォシーガ、カナグル、ジャディアンス以外の薬をだすにはそれなりの理由が必要です。 例えばルセフィは副作用として皮膚障害が少ない、デベルザは半量でも効果がある(ただし体重減少は半量ではない)という報告がある、などです。