続いては、AGA治療薬デュタステリドについて、よくある疑問にお答えしていきます。
科学的根拠として、デュタステリドがAGAに深く関与しているDHTを約90%抑える強い作用があげられます。DHTの抑制率はフィナステリドの約70%を大きく上回っており、より高い薄毛治療効果が期待できます。
フィナステリドとデュタステリドの服用に関する注意点は、以下の5点です。
一般的によく使われるAGAに対してフィナステリドは1mgで処方されます。
対してデュタステリドは0.5mgで処方されます。
フィナステリド1mgとデュタステリド0.5mgで比較した論文をよく見てみると、デュタステリドの方が若干効果が高いという報告が多いです。
なのでAGAに対しては、デュタステリドの方が若干効果が高いと認識して頂くのが良いと言えます。
やはり経路2つをブロックするデュタステリドの方がパワフルでAGAに対しても効果が高いというのが論文を精査したところの印象です。
デュタステリドの効果が認められているのは、あくまでもAGA(男性型脱毛症)による抜け毛の予防効果と発毛・育毛効果です。
デュタステリドを一定期間服用し続けているのにも関わらず、抜け毛が進行する場合は、AGA以外の脱毛症の可能性もあります。
原因を確定させたうえで適切な治療が必要なため、医師に相談しましょう。
フィナステリドは短いのですが、デュタステリドは長く作用することが出来るのです。
デュタステリドとフィナステリドは、両方とも5αリダクターゼの働きを阻害する効果が期待できるものです。
デュタステリドとフィナステリドの効果の違いがわかったところで、次に気になるのは副作用だと思います。
今まではデュタステリドの方が効果が高い分、副作用も多いと考えられてました。
しかし、最新の論文を精査してみるとフィナステリド1mgとデュタステリド0.5mgを比較すると、副作用についてそれほど差がないというデータが多いのです。
作用機序が同系統なので、デュタステリドとフィナステリドの併用はできません。
デュタステリドとフィナステリドの副作用として一番心配されることが多いのが、男性機能障害です。男性機能障害では性欲の低下、精子の量が減る、勃起障害が挙げられ、それらが心配だという人は多いと思います。
ただ、実はデュタステリド0.5mgとフィナステリド1mgを比較するとそこまでの差はありません。大きく副作用が出るわけではないので、過度な心配は必要無いと思われます。
フィナステリドとミノキシジルの違いや併用の効果については、以下の記事で解説しています。気になる方は併せて参考にしてください。
まずフィナステリドとデュタステリドに共通する副作用について説明します。
副作用を比較する国内長期投与試験では、プロペシア1mgの投与した場合、副作用の頻度が5%だったのに対し、ザガーロ0.5mgを投与した場合16,2%の副作用が報告されたといいます。
いずれも発生率はそこまで高くないものの、副作用が生じる割合はザガーロがプロペシアより高いといえます。
デュタステリドは、1日1回1錠を毎日服用する必要があります。
服用間隔が24時間以上空いてしまうと血中濃度が安定せず、思うような効果が得られない可能性もあるので注意しましょう。
また、気づいたときに飲むなどの服用方法もNGです。
用法・用量をしっかりと守り、正しく服用しましょう。
デュタステリドはフィナステリドより生殖器系の副作用が多くなります。
デュタステリドとフィナステリドを比較した研究によると、デュタステリドの方がフィナステリドに比べ毛髪数と毛の太さにおいて優れた結果をもたらすと言われています。
一方、その差はわずかであり両者に差はないとする意見もあります。
「デュタステリドが5α還元酵素のⅠ型とⅡ型の双方を阻害し、血中半減期が長いからデュタステリドの方が強力なのだ」と主張する医師監修記事を目にしますが、そこまで断定できるほどはっきり解明されている訳ではありません。
フィナステリドとデュタステリドに料金の違いを比較していきます。
デュタステリドの副作用は個人差があり発現時期が異なりますが、一般的に服用開始から数週間から数か月以内に現れることが多く、注意深い観察が求められます。
フィナステリドとデュタステリドの違いについてご理解いただけましたでしょうか。
そのため、日本皮膚科学会のAGA治療のガイドライン2) では、デュタステリドはgrade A=「使うことを強く推奨する」という推奨度を得ています。
フィナステリド(プロペシア)とデュタステリド(ザガーロ)の比較
作用が似ているフィナステリドとデュタステリドですが、どのような違いがあるのでしょうか?
大きな違いは、効果が作用する箇所・半減期・副作用のリスクの3点です。
デュタステリドとフィナステリド、選ぶならどっち? 効果と副作用
デュタステリドは、5α-リダクターゼをI型、II型ともに抑制しますが、II型5α-リダクターゼを抑制するフィナステリドと比較すると、抑制作用はI型で100倍、II型で3倍という報告もあります4) 。
また、まれに起こる副作用として、デュタステリド、フィナステリドともに、乳房の腫れや痛みなどがあります。 関連記事
デュタステリドは臨床試験にて、6カ月(24週間)での発毛効果が確認されています。日本人200例を含む917例のというかなり大規模な臨床実験で、デュタステリド(偽薬、0.02mg、0.1mg、0.5mg)を投与した際の有効性及び安全性が検討されています。
【AGA治療/薄毛】デュタステリドの真実をお話しします | 美容コラム
一方、デュタステリドはⅠ型とⅡ型両方の5αリダクターゼを阻害でき、AGAの主原因であるⅡ型5αリダクターゼを3倍強く抑えるという結果もあり、デュタステリドの方がジヒドロテストステロンの生成を抑制する効果が高いといえるでしょう。
フィナステリドは、DHTレベルを約60~70%低下させるのに対し、デュタステリドは90%以上低下させるとされています。 副作用の比較
フィナステリドと比較して、デュタステリドの方がAGAの進行を抑制する効果が高いのですが、副作用が起こる確率も高い医薬品です。
2.1 フィナステリドの特徴 · 2.2 デュタステリドとフィナステリドの違い · 2.3 デュタステリドは副作用が起こる確率が高い.
デュタステリド0.5mgを1日1回飲んだところ、6ヶ月後に観察部位の毛の太さと数(+89.6本)の改善がみられ、その効果はすでに治療効果が証明されているフィナステリド(+56.6本)よりも優れていたという大規模な研究結果も3)。
この動画では、フィナステリドとデュタステリドの効果や副作用の違いについて解説していきます。AGAが気になる方は、ぜひ参考にしてください。
デュタステリドは継続的に服用することによって効果を発揮します。
効果を実感したからと自己判断で服用を中止してしまうと、徐々に元の状態へと戻ってしまいます。服用の休止を検討している場合には自己判断で中止せずに、必ず医師に相談しましょう。
効果・副作用比較!フィナステリド vs デュタステリド【女性の薄毛も】
デュタステリドの効果はフィナステリドと同様、DHTの発生を阻害し抜け毛を減らすとともにヘアサイクルを正常化することでAGAの進行を食い止めるものです。
毛髪数の変化を調べた研究によると、フィナステリドを半年間服用した群では毛髪量が57本増加したのに対し、デュタステリド0.5mgを服用した群は約1.6倍の90本の増加を認めたと報告しています。
このデータだけでデュタステリドの方が優れているとは言えませんが、少なくともAGA治療において「行うよう強く勧める」理由がお分かりいただけると思います。
フィナステリドとデュタステリドの違い、効果の差、使い分けなどを解説しています! ..
フィナステリドかデュタステリドの服用と共に、ミノキシジルを併用するようおすすめしているAGAクリニックは多いです。薄毛・抜け毛を防止しながら発毛を促進することで、効率よく改善できる効果が期待できるからです。
今日はコメントでもいただきました「フィナステリドとデュタステリドの違い」についてお話しします。 AGAの基本的な内服治療には
フィナステリドとデュタステリドの一番の違いは、効果が作用する箇所です。フィナステリドは5αリダクターゼのⅠ型に対してあまり作用せずにⅡ型のみ阻害する一方、デュタステリドはⅠ型とⅡ型どちらにも作用します。
5αリダクターゼのⅠ型はほぼ全身の毛乳頭細胞に存在しており、頭皮では側頭部や後頭部に多いです。これに対し、Ⅱ型は前頭部や頭頂部に多いです。そのため、どちらの薬がより適しているかは一概には言えず、患者様の症状によって異なります。
AGA治療薬 フィナステリドとデュタステリドの違い・半減期について
服用した薬は、代謝や排泄によって少しずつ体外に排出されていきます。「半減期(生物学的半減期)」は、生体内に取り入れた薬の血中濃度が半分になるまでの時間を指します。つまり、半減期が長ければ長いほど、薬が体内にとどまって作用する時間も長いということになります。
フィナステリドの半減期は3~4時間程度、デュタステリドは3~5週間程度だとされているため、血液中に溶け込んだ成分は、デュタステリドの方が長くとどまると考えられます。
プロペシア錠(フィナステリド)との比較; ミノキシジルとの比較; ザガーロカプセル(デュタステリド)のジェネリック
デュタステリドは4つの経路のうち2つをブロックしてくれ、フィナステリドは1つをブロックしてくれます。
この結果だけ見ると単純にデュタステリドの方が効果が高いと言えますね。
ではここからはデュタステリドとフィナステリドの効果の違いについて解説していきます。
とはいえ、実はデュタステリドとフィナステリドの効果を比較するのはナンセンスな話です。
なぜかというとデュタステリドもフィナステリドもどんどん量を増やしていけば効果が高まっていきます。そのため、どのポイントでの効果を比較するかが難しく単純比較するのは難しいと言えます。