現在のところ、花粉症が喘息発症のリスクである明確なデータはありません。


努力性肺活量をグラフにすると図のような曲線が得られ、これをフローボリューム曲線といいます。この図からどのような病気かが分かります。また、力いっぱい息を吐き出したときの息の強さ(速さ)の最大値のことを「ピークフロー(最大呼気流量)」といい、この値が喘息管理に役立ちます。


明らかに喘鳴がわかり、横になると苦しいため起き上がります。(起座呼吸)

内服薬や点鼻薬のいずれを用いても良いことになっていますが、まず使用されることが多い代表格が「抗ヒスタミン薬」です。商品名でアレグラ、アレジオン、アレロック・・・と何となく「アレ」という名前が付いているので混同しがちですが、実は薬剤により効果と副作用が異なるので注意が必要です。抗ヒスタミン薬は、効果・眠気・内服方法などにより様々な種類があります。また点鼻ステロイドも有効です。眠気が出にくいこと、鼻づまりを伴う場合にも効果があります。

喘息の方の場合、症状がある時は、気道がせまくなり、痰がからんでいて息を吐くスピードが遅くなるため、ピークフローの値は小さくなります。肺活量も小さくなる場合があります。そのため山がへこんだ形になります。

は、明らかに「喘息」と言えますが、簡単に診断できない場合もあります。

まず息を思いきり吸い込み、次に力いっぱい吐きます。この時、息を思いっきり吸ったときの肺活量(努力性肺活量)、吐き始めてから吐き終わるまでの時間、吐くスピードを、機械が測定します。
最初の1秒間で吐き出した空気の量を1秒量(FEV1)といい、この値が喘息の重症度の基準となります。喘息の方の場合、肺活量や1秒量は正常値より低くなる場合があります。

鼻閉型のアレルギー性鼻炎には、抗ヒスタミンは効きにくいため、「ロイコトリエン受容体拮抗薬」(モンテルカスト、プランルカスト)や「点鼻ステロイド薬」を使用するとよいでしょう。血管収縮薬と抗ヒスタミンの合剤である「ディレグラ」も鼻閉を伴う鼻炎には使われることが多い薬剤です。1点注意したいのは片側性に鼻閉が起こる鼻中隔側湾(側湾)です。これは鼻中隔という骨が片側に曲がっていることにより起こる鼻閉感ですので基本的には薬は効きません。鼻閉感が片側だけ続く場合にはレントゲンや鼻鏡などで確認してもらうと良いでしょう。

これ以下のダニ数であれば喘息の発症を減らすことができると言われています。

従来の呼吸機能検査(スパイロメトリーなど)は、強く息を吹き替えたり、指定された呼吸状態を続けないと検査結果が正しく表示できない場合があり、重症な方ほど正しく検査ができない欠点がありました。
しかし、モストグラフは普通に呼吸をして頂くだけで正しく呼吸機能を調べることができますので、重症の方でもお子さまでも、呼吸機能に影響なく検査ができるほかには画期的な利点をもつ優れた検査機器です。
従来であれば大学など高位病院でなければできない検査でしたが、モストグラフが世に出て数年、その評価が安定した今、当院でも導入に踏み切ることにしました。
呼気一酸化窒素検査(NOブレス)を補完することで、より一層正確に喘息であるのか、どうかを評価することが可能となりました。

こんな症状はありませんか?
これまでは、喘息と言えば、ゼェーゼェー、ヒューヒューという喘鳴をもって判断していましたが、最新検査である気道過敏性検査薬の登場や(呼気一酸化窒素濃度測定、FeNO)により、咳すらない喘息も判明するようになっています。

[PDF] 気管支喘息治療剤 季節性アレルギー性鼻炎治療剤 慢性蕁 ..

右図では、左から右に周波数が高くして検査をしています。
このように慢性閉塞性肺疾患(COPD)では、周波数を低いほど呼吸抵抗が高くなります
モストグラフでは複数の周波数成分からなるパルス波、または雑音波を用いることで、普通に呼吸をして頂いている間に、リアルタイムで測定することができます。
換気の不均等や上気道の柔軟性などが、周波数依存性を起すことが知られています。

抗ヒスタミン薬には大きく分けて、眠気が出やすいものと出にくいものがあります。運転注意喚起がない薬剤はフェキソフェナジン(アレグラ)、ロラタジン(クラリチン)、デスロラタジン(デザレックス)、ビラスチン(ビラノア)があります。また食事の影響を受けやすい薬としてはフェキソフェナジン(アレグラ)、ビラスチン(ビラノア)があります。また効果や副作用が同程度の薬でも構造の違い(「アミノ基」と「カルボキシル基」)により、効果や副作用に違いが出ることもあります。抗ヒスタミンを選ぶ際のポイントですが、 抗ヒスタミン薬を今まで内服したことがない方や、ドライバー、精密機器取扱の仕事の方は眠気が出にくい薬を選びましょう。その他の選ぶポイントとしては内服回数(1回か2回)、食事の影響を受けるかどうかなどがあります。 抗ヒスタミン薬を選択する際のフローチャートを作成しましたのでよろしければ参考にしてください。


を学習・復習していきましょう。薬剤師が知っておきたい今回の問題は、「次の気管支喘息に使用するバイオ製剤の中で、小児の喘息 ..

喘息は治ったと感じている方も、この検査を実施して、抵抗が上がっていた場合には、潜在的な気道の病変がまだ十にはコントロールされていないことを示唆しており、することができます。

フェキソフェナジン製剤; 他の同系統の薬剤に比べ、一般的に眠気の副作用が少ない

② ご自分では全く問題がないと感じていても、じつは喘息が進行して元に戻らなくなってしまうにも役立ちます。

ただ、40%以上のアレルギー性鼻炎の患者さんが喘息も合併しているとも言われています。

今の状態が重いのか軽いのか?お迷いの方も多いと思いますが、喘息の重症度については、当院では喘息予防・管理ガイドライン(2015年)に基づいて評価しております。

気管支喘息では、喘息が起こらないように予防的に服用する薬であり、発作を ..

喘息治療の効果判定:ご自分では安定していると感じていても、密かに進行する喘息の発見に有用です

咳喘息や典型的喘息は気道の中枢気道から末梢気道まで炎症が広がってい ..

ロイコトリエン受容体拮抗薬は、鼻閉を伴うアレルギー性鼻炎に効果的です。鼻炎の他、気管支喘息にも効果があります。そのため気管支喘息がありアレルギー性鼻炎が合併している場合によく使用されます。

[PDF] アレルギー性疾患治療剤 日本薬局方 フェキソフェナジン塩酸塩錠

また、R5は、喘息コントロールの目安にもなりますので、R5が3以下に改善することを目指して、吸入ステロイド薬の種類や吸入回数を調整します。

発即時型喘息反応を抑制した 42)。 19.有効成分に関する理化学的知見

このように喘息の重症度は現在の治療レベルを加味しつつ症状、肺機能から総合的に判定します。なお、重症度は治療経過によって変化しますので、都度重症度の評価を行いつつ適時適切な治療が必要となります。

気管支喘息で使われる薬です。 ・P2X3受容体拮抗薬(リフヌア)

≪喘息の確定診断≫
初めて検査をされ喘息を指摘された方は、症状が安定したのち、一旦ステロイド(1か月経過すると気道から吸入薬の影響がなくなった普段の状態に戻ります)を行い、咳も痰も落ち着いている状態でします。

症状が改善しないにもかかわらず市販薬を飲み続けていると、喘息が悪化することもあります。 ◇「喘息や咳喘息にベストな病院選び」>>

舌下免疫療法は、スギやダニを原料とするエキスから作られた薬で、少量から服用することによって体を慣らし、アレルギーによる症状を和らげる治療です。アレルギー症状の有無に関わらず毎日長期間(3~5年間)にわたり継続して服用する必要がありますが、薬を飲まなくても良いほどの症状の改善が期待出来ます。鼻症状が強く、ステロイドを内服しないといけないような難治性のアレルギー性鼻炎や、喘息に合併する場合などで特におすすめしたい治療です。副作用としては、口の中の腫れ,かゆみ,不快感,異常感、唇の腫れ,喉の刺激感や不快感、耳のかゆみなどが内服開始後1~2か月以内に起こることがあります。重大な副作用としてはアナフィラキシーショックが挙げられますが、舌下免疫療法では非常に稀(100万人に1人)です。初回投与は院内で行い、30分観察を行います。治療にあたっては、アレルゲン検査が必要となりますので、ご希望の方は医師と相談ください。

これらの複合的な作用によりアレルギー性鼻炎や気管支喘息などの症状改善に寄与します。 ..

治療では、喘息基準値R5が3.0以下になるように吸入薬の選定、吸入量を調整します。

〈気管支喘息〉1回2mgを,朝食後及び就寝前の1日2回経口投与

モストグラフでは、R5という数値が喘息の確定診断、もしくは症状の程度の判定に有用です。

クロモグリク酸がこのグループに含まれ、特に喘息やアレルギー性鼻炎の予防に用いられます。

喘息の治療は、次のような状態を目標に置いています。
(1)建常人と変わらない生活と運動ができる。
(2)正常に近い肺機能を維持する。
(3)夜間や早朝の咳、呼吸困難がなく、睡眠が十分できる。
(4)喘息発作がなく、増悪しない。
(5)喘息で死亡しない。
(6)治療薬によるリスク・副作用がない。
(7)非可逆的な気道リモデリングを防ぐ
喘息治療の目標は、症状や増悪がなく、薬剤のリスク・副作用がなく,呼吸機能を正常なレベルに維持することです。しかし、気道リモデリングの影響により、呼吸機能が正常値までは改善しない場合がありますので、患者さまの自己最高値に基づいて判定することとなります。
コントロールの状態は以下の表に基づき判断し、コントロール良好を目指します。

フェキソフェナジン 喘息 飲み合わせに関する医師への質問38件

喘息では、下記の慢性閉塞性肺疾患(COPD)と異なり、周波数を変化させても赤く表示される呼吸抵抗は一定の高さを示します。
しかし、重症になるほど、周波数依存性も顕著になることが知られています。
NOブレスとの総合判断が有用です。

咳喘息にフェキソフェナジンは効くのかのお悩みも医師にすぐ聞ける

オマリズマブ(ゾレア)は、即時型アレルギーの原因となるIgEの一部に結合し、炎症細胞への結合を阻止することで抗アレルギー効果を期待出来る注射薬です。アレルギー性鼻炎に対する投与にあたっては、下記条件を満たす必要があります。

フェキソフェナジン塩酸塩錠60mg「JG」 ; 添付文書 ; 効能・効果

喘息:周波数に無関係に呼吸抵抗が高くなります。

1). 気管支喘息。 2). アレルギー性鼻炎。 用法・用量(添付文書全文)

コントローラーとして、喘息治療に最も効果を上げているのが、吸入ステロイド薬です。(内服薬の100分の1以下)の成分を吸入することで直接気道に作用して炎症を抑えるため、リスク・副作用も少なく、長期の使用ができます。口の中の炎症やのどの痛み、声がれなどのリスク・副作用がみられることもありますが、吸入後にうがいを十分にすることで、それらの症状を未然に防ぐことができます。